ブラック・ブレット7 世界変革の銃弾 物語はどこへ行きつく
ブラック・ブレット7 世界変革の銃弾 (電撃文庫) (2014/04/24) 神崎 紫電 商品詳細を見る |
実に私好みの作品で、個人的にはものすごく当たりでした。
思わず2日間で読みきるぐらいにはハマりました。
ハマったきっかけとして、やはり4巻のラストですよねー。
僕は元々アニメから入って、木更さんかわいいprprといった理由が購入動機のひとつだっただけに、
あれ、これなんてエロゲ?っていう「狂気」を木更さんが見せつけてくれておおおうと唸ってしまいました。
4巻のラストまでは実力が未知数だけれども病気持ちの少女、主人公が守ってあげなければならない存在、
として描かれていましたが、その正体、というか本質はとんでもなかったですね。
やはり狂気を感じることとしては、天道家が関わらない限り一般人とあまり変わらない倫理観を持った少女である、ということでしょうね。
影胤のように普段からすでに覚悟を決めて、というかすでにネジが外れてしまった人ならばそこまで度肝抜かれることはないのですが、
日常シーンで木更さんかわえええ、とか思わせておきながら、壮絶な復讐者であったというギャップがすごいのですよね。
あの壮絶な殺し方をしておいて、笑っている木更さんの姿はゾクっとしました。
そして6巻では蓮太郎は世界と天秤にかけることを自覚しながら、木更に狂っていきます。
この描写もまた堪らなくゾクっとしましたよね。
蓮太郎と木更が結ばれれるということが世界にとっては、
蓮太郎の正義にとっては相反することが明確に描かれています。
そして紫垣も木更を五翔会に引き込むことに関しては「成功だ」と断言していたことから、
木更さんが今後五翔会側、少なくとも蓮太郎の敵に回るというところはほぼ確実でしょう。
木更さんの目的と五翔会の中途目的は完全に合致しますからね。
手段が邪悪だ!と櫃間のことを批判していた木更さんですが、
天童家に対する復讐の機会を与えてあげると言われたら五翔会に傾く気がしますし。
個人的にラストというかクライマックス展開は、
6巻で連太郎が考えたように、延珠たちの生きていける世界と木更さんを天秤にかけるような展開になっていくのかなーと考えているのですが、
そこまでにガストレア含めてどうもっていくのか、結末はどうなるのかが非常に楽しみなのであります。