ゆるりわんわんお

2019年以降は主ににじさんじのおすすめ配信を記録しています。

にじさんじFes2022 主にFantasia公演感想、楓と美兎の表現力と、4年間の伏線を回収した卯月コウ

1年ぶり以上の更新となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。にじさんじFes2022で主にFantasia公演「命ばっかり」とコウに関するところ語っております。ネタバレ全開で語りますの、嫌な人は見ないでくださいね!

あなたにとっての主人公

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はじめに演劇ステージのお話をしたいかなと思います。ストーリーに関してネタバレが存在しますので、見ていない人は要注意です。
 演劇ステージ、にじさんじとしては初の3D演劇でしたが、これがとてもよかった。みんなハマり役で、それぞれが存在感あってよかったです。最初の神田くんと健屋さんの発声ですごい引き込まれましたし、トランプ兵とかまんまでルイスさんもおねーさんじゃなくて幼女モードがハマってて笑いましたし、野良猫に対して演技上手くなっちゃダメ、っていうのも脚本家の先生、わかりすぎてます。あとアドリブだったらしいですが、ちょこちょこギャグ部分が入っていて、メタ的というか、ライバー自身のネタが入っていて、テンポも損ねずにじさんじ好きにとってはよかったです。仮面ライダー勧めてくるおじさん。また表現としては、バーチャルの演劇ではありましたが、徹底して演劇、として挑んでいて、あえてライブで多用していたARカメラの横からの映像を使わずに正面からの画角に拘っていたんだなと思いました。それでいて、巨大化アリスちゃんとか、あのへんはバーチャルを生かした表現で、まさにバーチャルでの演劇だったのかなと思います。
 そして個人的にここが一番語りたくて、あなたも主役だよ、というストーリーがにじさんじそのものにハマっていて、これをテーマに選んでくれてありがとう、って感じでした。このテーマが多視点の物語、ストリーマー、VTuberという文化における良いところなんです。配信文化では、それぞれのチャンネルでそれぞれの視点が見られるので、みんな主人公になれるし、見てるリスナーにとってもその人を主人公として見られるんですよ。数字とか関係なく。これはたぶん配信以前の表現方法ではめちゃくちゃ難しい、あるいはコストがめっちゃ高いことだったんですが、配信文化ではそれができるんですよね。だからテーマとしてはこれ以上なくふさわしいものだったのかなと思っています。ちなみに私はにじさんじの主人公としては樋口楓、SEEDs1期生、特に卯月コウ、緑仙として物語を見ています。みなさんも好きなライバーさんを主人公としてにじさんじをみると物語としてとても彩り豊かなものになるかと思います。
 次に語らせてもらうのは、そんな私にとっての主人公たちの物語です。

圧倒的な「楓と美兎」の表現力

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Day1の感想は、「命ばっかり」。現地でみたんですが、軽く放心状態になってしまいました。KANA-DEROは現地で見れなかったんですが、現地でみた人、こんなんだったんだろうなぁって。今回の「命ばっかり」は「命に嫌われている」の続編というか、さらに技術が伴ってえっぐい表現力になっていました。あの公式kemt厨のもちさんが伏せ字もせずに「かえみと」ってただただ呟いていましたが、ほんとそれ、って感じでした。


 今回のライブ、特に技術表現が爆上がりしていて、去年のARライブを経験してライディングの技術がほんとすごくなっていましたし、そのライティング技術と合わさって現地サイドモニターが、ARカメラ中心の映像になっていたことがめちゃくちゃよかったですね。まず単純に今までのライブってメインモニターの直撮り映像をそのまま写していることがほとんどだったはずなので、画質がめっちゃ荒かったんですよね。現地ではメインをまともに見れるのって前列ぐらいなので、基本はサイドモニタを見ることになるんですが、画質が荒いと結構ノイズになってしまっていました。それが今回は画質がいいし、ライティングがいいのででかい画面ですげえ映えるんですよ。あとは何と言っても奥行き表現がすげえできるようになってたことですね。ネットではちょこちょこだったんですが、特に「命ばっかり」では現地のサイドモニターで側面のARカメラがかなり映し出されていて、距離感、奥行き表現が本当にえぐかった。絶対にお互いに目をあわせなくて、歌っているときに片方のほうを向いているんですが、片方は正面を見ているんですよ。それがARカメラの奥行きで完全に歌っている方の視点から見えるので、うあああうあああうあああああああってなりましたよね。何だよあの切なさは…






歌詞と振り付けとカメラによる表現と、楓と美兎っていう文脈が合わさってもうすごかった、しか言えないです。まじでBD特典でサイドモニターの映像だけを出してほしい…あれを残さないのは勿体なさすぎる。まじでここだけでも5500円の価値があると思うぐらいベストバウトだったので、みなさん聞いてください。KANA-DEROから3年半立って、ふたりとも歌がめっちゃうまくなっていますし、身体の表現も、技術の表現の幅が本当に上がってて最高すぎます。なお立ち位置と目をあわせないこと以外の動きはほとんどアドリブだったらしく、まじで4年の積み重ねがエグすぎる。かえみとヤバすぎるって。そりゃもちさんもさくゆいも唸ります。

他にもういはろのキレッキレのダンスや、白雪さんのかっこいい歌、夜見さんの変身シーン、さくゆい+いにゅいによる漫才(そこ?)などたくさん見どころがあるので、お金に余裕がある方はぜひとも見てください。損はしないです!!!

4年越しの遅れてきた主人公、卯月コウ

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Fantasia Day2は、私にとっての主人公の一人であるコウが、完全に主役を張っていた物語でした。本人が言っていましたが、自分に向けてだけではなく、ファンに向けてのライブで、4年間の伏線を回収しまくって最高のファンサでした。「脱法ロック」が流れた瞬間のぶち上がりはこれ以上ないものでした。現地でジャンプ抑えるの大変でした。まじでファンメイドのMADの伏線を初ライブで回収してくれるとか完璧すぎる。VJもMADのものでしたし、コウ以外の人物は出ていなかったんですが、あれ、しっかり元の人の色になってたんですね。気づいた人天才。本人が振り返りでいっていましたが、最協を経てライブ王を3年後しに擦った中での、これ以前もこれ以降もない最高のタイミングでしたね。
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 また当事者の一人であるアッキーナ本人が振り返りでめちゃくちゃ語ってくれているので、ぜひそちらも見てほしいです。にじさんロックがにじさんじに入ったきっかけの一つであるアッキーナが同じ場にいたっていうのはあまりにも熱すぎる話です。しかも本人がそれをライブから帰ってから思い出して感傷に浸るっていうのも、なんかすげえ味があっていいですよね。今を生きていて、ふと昔を思い出す、っていうパターン、すごく好きです。
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あとは何と言っても「Snow halation」でしょうか。私は申し訳ないですが、男性グループが女性アイドル曲だ!うおおおお!!!!っていう甲斐田くんの感想よりも先にやりやがったコイツっっていう笑いが出ちゃいましたよね。もともと女性アイドル曲やりたいな、っていう話があったらしくて、そこでなかなか決まらない中でコウが出したらしいですが。やっぱりコウじゃねえか。これ面白いのが、アッキーナとかが牛丼の話知らなかったっていうところなんですよね。社さんがしっかり詠唱キャンセルしてくれましたが。たぶん甲斐田くんもあの最速感想放送のときの話っぷりを見るに知らなかったような気がしますね。その中で歌われた男性グループによるスノハレ、とてもよかったです。みんなから甘やかさて一番美味しいラスサビのところも歌わせてもらってますし、まじで卯月コウの物語でした。社さんとの袖でのグータッチとかも熱すぎるエピソードでSEEDs好きにはたまらんものでした。
 ちなみに隙自語りですが当然ライブ帰りには吉野家によって牛丼を食べて帰りました。この体験はおそらく二度と出来ないと思うので、本当に貴重な体験でした。自分はたぶんそこそこ早く着いたんですが、普通に鍋Tの人がたくさん並んでいましたし、食べ終わってからもまだ並んでいました。そりゃまあ食べるしかないですからね。L.O.が近かったので途中でご飯切れたっぽいですが。えにからさんは吉野家さんに1時間ぐらい延長しておくといいかも…みたいなことを言ったほうがよかったですかもね!無理か…

 ほかは個人的にはスノハレ→オリオンをなぞる、の流れは本当によかった。私はユニゾンが大好きなのでそれをこのでかい舞台でやってぶち上がるのは楽しすぎた。ぴょんぴょんしたい欲を抑えるの大変でした。あと今回のテーマソングである、「Hurrah!!」、まじで生バンドでの現地で聞くと最高に楽しい曲でした。あのワチャワチャ感すげえライブ映えしていいです。あっーなのテオでのぶち上がり、社さんのSEEDs文脈を含んだ「ヒカリ証明論」、ゆめおさんのオリ曲それライブで初出しするつもりだったんか…?もちさんのいい意味での安定感のある歌とダンス、シェリンさんのクソハマってた「爆笑」、叶くんのエロいダンス、社長のラスボス降臨、など個人も見どころたくさんなのでぜひとも見てください。
 
 あとこのライブを通して、コウ自身がすごいいい方向に変化してるな、と思っていて、脱法ロックのときに過去の自分をレ…しているぐらい、といっていましたが、たぶん昔のコウじゃ考えられない舞台だな、とリスナー目線からも思います。その暗さによりそっているのが卯月コウでもあったと思うのですが、それを過去の自分やそのリスナーをぶん殴ってやる、って思いで歌っていたっていうのはすごい好きです。おまえ変わっちまったな、何ていうのは特にコウみたいな人は言われがちだと思いますが、人は変わるものですし、それを自覚して殴りに行くっていうのはいいですね。本人自身がいまとても幸福を感じているというのがとてもポジティブな変化だと思うので、リスナーも無理に変わる必要はないとは思いますが、殴られてちょっとでも幸せな方向に行ける人がいればいいなと思います。個人的にコウがBUMPが「Ray」で「生きるのは最高だ」って言ったり、「新世界」で「ベイビー・アイラブユーだぜ」って歌っているぐらいの変化、というのはものすごく腑に落ちました。BUMPのインタビューは追っていないので個人的な体感ですが、BUMPって2011年の震災以降かなり変わったと思っていて、活動頻度とか歌の内容とか。BUMPらしくないって思う人もいるかもですが、やっぱ彼らがいろんなことを考えた上での変化なので、それを受け入れて楽しむのがいいなと個人的に思っています。そういった変化を追うというのが配信というコンテンツだと思いますし、これからもその変化を楽しみにしていきたいと思います。

 しかしコウの振り返りを聞いても、まじで甘やかされすぎてる…っていうぐらい甘やかされていましたね。その期待に答えるパフォーマンスをしているからこそだと思いますが。スノハレのラスサビやVtLで最後のいっぞもらってるし、最後の影ナレが表ナレにしてもらって、言い終わったあと最後みんなにワチャワチャされているシーンとか最高でした。特に叶くんとかゲロあますぎるし、コウも憧憬と尊敬を持って懐いている感じがすごかった。コウがここまで尊敬みたいなベクトルを出してるの珍しいなって感じはありました。意識しすぎてて笑っちゃう。そりゃこれだけ愛されれば幸せになりますし、愛したいと思うようになるでしょ、笑

 通じて、私にとっては、卯月コウが主人公でしたし、メンツとしてもSEEDs1期生のフォローワーが多いなというのはあってSEEDs1期生好きとしては最高のライブでした。どっかでみた気がするんですが、ゆめおさんの入ったきっかけの一つは、SEEDs1期生の深夜のマイクラオーディオコメンタリー配信であった気がしますし、アッキーナは脱法ロックがまさになわけで、社長は、社長でSEEDsが好きですし、何よりもコウのアイシーを聞いてWITH INを取り直したっていうエピソードがあるわけです。それで同期の頼れる大人、社さんもいる中での4周年ライブ最高でした。SEEDs5周年を前にしてひとつの節目だったと思います。

その他フェスの雑感

個人的にものすごくいいなーと思ったのがふたつあって、会場の落書きと謎ノ美兎さんの八面六臂の大活躍ですね。
 会場の落書きは、にじさんじの出し物の壁、ポスターが貼ってある周辺とかに、リハ中とかにライバーが好き勝手書き込むものだったんですが、日を追うごとに増えますし、何が書いてあるかなーっていう探す楽しみがありました。予測がなかなか出来ない楽しみ、ってまさに配信での楽しみですし、あとはここにいたんだ、っていう実在性がめちゃくちゃ高まるんですごい良かったです
 謎ノさんはファンサの鬼でツイッターでめちゃくちゃ上がってバズっていました。私はそういえば実物見ていない気がしますが。これ何がいいってたまごまごさんが言っていましたが、VTuberに対するカウンターにすごいなっている気がしています。実際にリアルで会えないじゃないか!っていうことに対して、いや謎ノさんおるしな…っていう一言で済ませられると思うんですよね(?)。実在してるもん。本人の預かり知らぬところでやりたい方放題やっていますし、何なら本放送の大オチにも使われているというが、あまりにもキャラクタとして強すぎるよ謎ノさん。リアイベに対して相性があんまりにもいい。

3日間すごく楽しませてもらったので、ぜひとも来年も更に良いイベントを期待しています!