魔法科高校の劣等生23巻 感想 物語の行く末は。

魔法科高校の劣等生(23) 孤立編 (電撃文庫)

魔法科高校の劣等生(23) 孤立編 (電撃文庫)

ついに物語がどどどーっと動いてきて、ちょー面白いっす。
達也のブラコンっぷりあたりのコメディパートも面白く、ラノベとしてとてもよい完成度をほこっているかなと。
今回は達也という英雄譚、人類同士の争いをなくすための収束点など、文脈としてもかなり動いた感じがあります。

達也という世界を滅ぼせる力

これは英雄譚に連なる物語が問いかけている課題ですよね。
人類にとって共通の敵が倒れたとき、勇者はどうするのか、と。
魔法科の世界では共通の敵、魔王的なものは初めからいないですね。
物語でも明確に述べられていて、風間中佐と佐伯少将の会話で触れられています。
また達也自身も八雲に直接述べられています。
というかそもそも深雪が、達也に対するセーフティー装置として生み出されていますからね。
この辺は「勇者のお師匠様」のレティとウィンの関係と同じようなものでしょうか。
そしてここが争いをなくすための収束点と見事に関わっていることに、なるほど、そうなるのか!と個人的にうなりましたね。

達也の思想と、世界(米ソ)の考えと物語の収束点

達也の最終目標は、魔法の非軍事利用により、魔法師を軍事システムのパーツから解放することです。
そのための方策は根本的な争いの原因、エネルギー問題を解決する、ということでした。
そして今回、米ソは「ディオーネープラン」によるテラフォーミングによって、世界総人口の限界問題について国家を超えた解決を図り、
その手段として魔法師を非軍事利用に用いるというものでした。


これは人類同士の争いをなくすためには、どうしたらよいのか、というところに対する収束点でありますよね。
結局のところ、争いが起きる原因というのは限りあるリソースの奪い合いなわけです。
人が生きるために対して必要な食料、それらを作り出す土地、運用する資源・エネルギー。
今回の場合は、テラフォーミング計画により、新たな土地と資源・エネルギーを得るわけです。
そのための解決手段として、魔法師を非軍事的利用にする、というのは達也の目的とも一見合致するように見えます。
ですが達也のプランの欠点としてあげられているのが、魔法師を経済的利用することによって辛うじて保っていた米ソとその他の小国の軍事バランスが崩れる、ということですね。
作中でも述べられているようにこの開発には非常に長いスパンが必要です。
するとその期間中は、完全にリソースの奪い合いを止められるわけでない、ということですね。
ここが達也が意識していなかった盲点であり、個人的になるほどー、って思いましたね。
この辺が難しいところで、単純に未来の開発を志したところで、目の前にある問題を見ていなければ、結局は頓挫してしまうということですね。


私がよく物語を読んでいると忘れがちになるのが、この辺の当事者感覚なんですよね。
どうしてもメタ視点、あるいは主人公サイド視点で物語を見てしまっているので、主人公たちが未来に向かって最良の結果が選択されるのが当然じゃないか、と思ってしまうのですが、
物語、というよりは現実はそうはいかないんですよね。
大衆というのはたいてい、明日のパンを求めて生きているものです。
未来を見れるのはある程度余裕がある人だけですね。
そして政治家というものはその大衆の意志を反映するものなので、彼らも同じところをみる。
しかし結局のところ明日のパンを求めるための選択肢を選ぶと、滅ぶという運命がわかっている。
されど明日のパンを求めなければ今すぐに死んでしまう可能性すらある。
そのときに直面したときに、どういう答えを出すか、ということですかね。
ほんとはこれウィブレがやっているんですが、いかんせん続刊が…
もうそろそろ3年たつから出してくれても良いのですが…


そしてこのこの時点では世界を滅ぼせる装置としての抑止力として動く覚悟を達也が決める記述がありましたが果たして。

深雪の決断

この巻では達也も覚悟を決めていましたが、深雪も決断しましたねー。
すべては達也のために、という。
今までは特に四葉の意向を気にして、なかなか踏ん切りがつきませんでしたが、今回、四葉からの「誓約」を外す、という大きな決断をしました。
もう孤立する達也を見れていられない、という思いがすべてのマクロ的なしがらみを吹き飛ばした形ですね。
すごいのは、作中で述べられていますが、深雪があんなにも願っていた、達也と結ばれるということを放棄する形になることなのかなと。
16巻では歓喜に打ち震えていましたが、それ以上に、達也のことを願う。
この、パートナーの幸せを願う形、いいですよねー。
はたらく魔王さま!でもそうでしたが、結局のところ決断のきっかけは身近な誰かのため、ということはひとつの答えなんでしょうね。
そこに至るまでの決断をいかに描くかが物語の面白さだと思いますが。


なお個人的に気になるのは、達也のパートナー問題ですかね。
マクロ的な立場を放棄したことにより、少なくとも伴侶的な立場は微妙になりましたからね。
といってもパートナーというところは深雪で揺るがない気がしますが、笑

VS十文字先輩

以前のあとがきで、現時点で作中最強と称されていた十文字先輩との対決がありましたねー。
いやまあVS十文字先輩用に開発したバリオンランスのおかげでわりとあっさりでしたが。
16巻で読んだときはバリオンランスがVS十文字先輩になるのかがよくわからなかったのですが、今回はよくわかりましたね。
通常の分解では次から次へとランダムに障壁が展開されるため、分解の対象が特定できないが、
中性子を防ぐバリアはただ一つであり、それならば達也の分解能力で分解できる、という理屈でしたね。
それをFTA理論?でしたっけ、で中性子線を打ち出す技術を実現したと。
ここに来て達也の、力的なTUEEE感が増してますね。
逆にメンタルが女性に揺さぶられているのが面白いですね、笑

ラスボスと物語の決着と。

最終的な物語の決着はどこに向かうのでしょうかね。
孤立編からエスケープ編へと続き、反撃となるのでしょうか。
立場としては地球にとどまり、世界の抑止力となることなんでしょうかねー。
じゃあそれを一体誰が制御するの?という問題があるわけですが。

そしてあとがきではラスボス、と言われていますが、レイモンドとあとは光宣あたりでしょうかね。
この二人は手を組みそうな気がしますが。
あと周公瑾は退場していない気もするので、このへんがあとどう絡んでくるかですかね。
父親のほうが前座ですっ飛ばされそうな予感があります、笑

魔法科高校の意味、そしてリーナの選択は。

わかっていた展開ではありますが、中盤のレオの達也に対する擁護、そしてラストの集結シーンはこれまでの積み重ねがついに実った!というシーンで目頭が熱くなりましたね。
あくまでも学園モノ、というジャンルである以上、やはりこの展開はすごく必要で、良いものですよね。
学生時代の友人というのは、生活に関わる大きな利害関係の絡まないものなので、こうして孤立していく中でも助けになれるということですよね。
ちなみに最後まで達也のことを慮っていた真由美さんは七草のほうにやはり行ってしまいそうなので、個人的にはとても悲しい…
真由美さん、マクロを乗り越えてくれ!


そしてメンタル的にはポンコツ、というよりは歳相応だけれど、実力は作中最強クラスのリーナがどういう選択をするのか、というのも大きいですよね。
これも達也が積み重ねてきた関係のひとつで、ここがどう転ぶか。
まあリーナは達也サイドに転びそうな感じがしますが、笑
戦記ものではマクロな立場に遵守して、己の心を殺す、ということは少なくありませんが、リーナの場合、そこまでマクロな立場を遵守する理由もない気がしますからね。
ただその場合は世界(米ソ)を敵に回すわけですが…
果たしてリーナは合流して、その立場を築くことができるのでしょうか。

その他

物語の整合性をとるために女装で登場した文弥くんですが、そのときの達也がかっこよすぎて、これアーッ!展開を想像させるに十分な材料なのではないかと思ってしまいました。
今回で少なくとも1vs1の戦闘では、作中最強だった十文字先輩越えましたから、説得力がありすぎますし。
あとその後の深雪の干渉力の強さも半端なかったですねー。
達也と深雪コンビだったらほんとに割とあっさり世界を滅ぼせそう。


あとメイド根性丸出しの水波ちゃん、いいキャラしてますよねー。
達也ですら顔を伺うという…笑
というか、わりと達也は周りの女性に対して弱い気がしますが。


今回、挿絵がすごくよかったです。
深雪の泣き顔、テレ顔、級友の姿など、タイミングもバッチリでしたねー。

りゅうおうのおしごと! 6巻 感想 進むは茨の道

祝!アニメ化!
おめでとうございます。
6巻はあとがきで一番泣けてきましたが、お祖父様も喜んでいるでしょうね。

今回は表紙にもある通り、姉弟子の回でした。
ただ報われなさが全開すぎて、彼女自身の勝ち筋が全く見えなさすぎて辛いですよねこれ…
どれだけ白鳥先生は姉弟子をいじめれば気が済むのでしょうか。

残酷なまでの現実

なんつうか、物語でここまで悲壮な現実を突きつけられるっていうのもすごいですよね。
天才少年に、運で勝ってしまった姉弟子。
直後は喜びが勝っていましたが、その後の全く先が望めない絶望感がすごすぎて。
実力が届いていないのに、そのカテゴリに入ったときの地獄感は凄まじいでしょうからね。
頑張って勉強して1ランク上の学校に入ったけれど、そしたらそこで全然ついて行けなかった、感じの人生がモロにかかっていて逃げ場もないバージョンといえば良いでしょうかね。
私自身は無難なところしか攻めなかったので、その経験はないのですが。
この作品はほんと残酷に才能と実力を明確に描いていますよね。
だからこそ、5巻の桂香さんとかの試合は「熱い」以外の何ものでもなく、ただただ泣けてきたわけですが。
今回は絶望感がほんとすごかった。
しかも姉弟子の場合、ほんと不器用なんですよね。
生き方を、将棋を捨てられない。


冴えカノの英梨々とその不器用な生き方がとても似ているところがある気がしますが、英梨々の場合はクリエーターとしての凄まじい才能があった。
ヒロインとしては報われなくても、クリエーターとしては倫也の羨望の対象になれた。
恵という親友と、霞詩子という創作のパートナーを手に入れることができた。
彼女自身はとても報われた結果ですよね。


一方で姉弟子の場合、彼女の有りたいヒロインの姿と、その棋士としての壁が一致してしまっているんですよね。
英梨々みたいにヒロインの座は取れなかったけれど、棋士としての幸せを手に入れられるか、というとそういう構造になっていない。
英梨々の場合は、クリエーターとヒロインという立場はぶつかりはすれど、独立していた。
だから少なくともどちらかの立場を得ることはできた。
まあ逆に両方、というのはできなかった物語なのですが。
姉弟子が望むヒロインの姿はあくまで八一と同格に将棋を指すこと。
ただ隣にいるだけでは満足ができない。
そして今回、絶望的なまでの壁が見えてしまった。
姉弟子は地球人としての立場、それでこそ考えうる限りの最大限の努力をしてきたにも関わらず。
桂香さんのときみたいに伸びる余地があまり見えないんですよね。
今回の、コンピュータとの絡みでもう一段階覚醒するのでしょうか…
天才小学生にへし折られた感じがすごいするんですがね。


最後の最後では、姉弟子が死亡フラグまっしぐらで命を燃やす覚悟で挑む感じでしたが、姉弟子はどうなるのでしょうかね。
ほんと幸せになってほしい…

ヒロインレースの行方は

まあ多分作中の中ではヒロインは決定しなくて、エピローグとしてあいが隣にいるんだろうなぁって思うのですが…笑
マクロ構造を読んでいるのは、あいのお母さんが一番で、次点鵠さんですよね。
あいとお母さんの会話が現在のヒロインレースの現状を的確にあらわしていますよね。
恐るべしお母さん…


で、この中で私は鵠さんがすごく好きなんですが、彼女はマクロ構造がちゃんと見えていますよねーっていう。
あいのお母さんに執念を感じる、と評されていましたが、その辺が彼女のすごいところで。
私は5巻の終わりまで全く正体に気が付かなかったんですが、笑、すでに彼女は小学校の時点でヒロインレースに勝つにはどうしたら良いのか、というのを考えていました。
彼女の才能では、将棋のパートナーとして隣に立つことは出来ないと理解して、観戦記者を目指し、実際に着々と進行中です。
姉弟子とは違って、自分の才能でヒロインとして勝てるのはどこか、ということを冷静に考えていますよね。
まあ最大の欠点として、鵠さんには決定打がないんですが…笑
その点ではあいのお母さんが言っていた既成事実、という札、つまり社会的に囲い込むというのがかなり札としては強いんですよねー。
そしてあいがJSということを除けば、いやJSだからこそ?、その札を作りやすいんですよね。
すでにお母さんが婚約者の宣言してますし…
なお桂香さんに関しては、彼女自身がヒロインレースには参戦する気がないと思われるので、ないでしょうね。
たぶん弟的ポジションからは八一自身が抜けられない。


ということで、ただひたすら姉弟子の幸せを願います。

アニメ 冴えない彼女の育てかた♭ 雑感

絶賛放送中の冴えカノ2期、あと一話ですがイロイロ書きたかったのでとりあえず感想の垂れ流しをあげます。
とにかくBDのACが楽しみです。
アニメのここ数話は、ドラマガのインタビューにあった、深崎さんの感情を動かしていく話にしたいというのがアニメーションおよび声優さんの演技で見事に表現されていて、ほんとアニメという媒体をフルに活かしきっているなーという感じでしたよね。
で、私も感情を動かされたのでツラツラと。

8話

いやもう恵が可愛すぎ、以外の言葉は陳腐でしょう。
原作でも有り余る恵の可愛さでしたが、アニメはアニメとして見事にその可愛さを表現してくれましたよね。
とりあえず4回ぐらいは繰り返しみてますが、まだ足りないよね。
私的にはまずあの放送室での二人の距離とかがもう最高でした。
普段フラットだった恵が感情を爆発させて倫也に詰め寄る感じがたまらんかったですね。
安野さんの演技が相まって圧倒されました。
その後、二人でスーパー行って買い物して、二人でカレー作ってとかもう恋人通り越して夫婦でしたよね、笑
この夫婦描写はこのあとの倫也が11巻で垂れ流してした理想そのものですよね。
そのあとになぜかお風呂シーンが追加されていてありがとうサービスシーン!という感じでした。
あと壁にかけてある制服、うん、何でかわからないけれど、とてもとても素晴らしいですよね。
プロデューサーさんさすがです!!!



んでアニメ化されて改めて思うのは、付き合ってもいない男の服借りてベッドに寝てるってすげーおかしくないですかね恵さん、笑
足バタバタするのも、枕を抱え込んでいるのも素晴らしいし、あの胸元エロすぎでしょ!
これはKG先生の同人誌の内容が倫也のいないところでこっそり繰り広げられてるに違いありませんね。

9話と10話

9話はものすごく落とす回でしたね。
1期はわりとキャラクタの可愛さを全面に出す展開でしたが、ここにきてどデカい裏切りでした。
ですがそのあとの10話は、アニメ化してくれて本当にありがとうって感じでした。
あの美術室の英梨々の心情の吐露は素晴らしいものでした。
リエーターしての自分とと一人の人間の間で悩む姿が大西さんの迫真の演技によってものすごく刺さりましたね。
んでそのあとの、今までフォローする立場であった詩羽を逆に焚き付ける英梨々、涙を流す詩羽、そして手をコツンと合わせる二人。
このシーン、原作の挿絵との連携が見事で冴えカノの中でもかなり好きなシーンでしたが、アニメも一連の流れの移り変わりがほんと良いテンポでした。



亀井監督のツイートを見ると、現場もすごいことになっていたみたいですしね。
そりゃそうだろうなぁ。
こういう制作陣スタッフが血反吐を吐きながらも作品のことがホント好きなんだなぁって伝わってくるのが本当に私自身が好きなんですよね。


さてはて、今週はGS3にアニメ最終話と盛りだくさんですね。
GS3はついに恵の倫也に対する感情の変化が語られるのでしょうかねー。
原作はここが一番の謎な部分ですからね。
どのように恵が倫也に恋していったのか。
アニメ最終回は詩羽先輩と倫也のあのシーンで締めでしょうかね。
アニメでは詩羽回だったのだけれど恵に持ってかれまくっていた詩羽先輩の逆襲で締めてほしいところです。
で、3期もやってくれるんですよね?
とりあえずいちユーザーとして落とす金は落としますから!(原作とBD)

魔法科高校の劣等生22 物語がようやく動いてきたか。

メディアミックスに物議を醸している魔法科ですが、今週末より映画公開みたいですねー。
映画というよりは特典の小説が気になるのですが。

さてそんな魔法科ですが、久々に物語が動いた、というかワクワクするような展開になってきました。
17巻あたりからどうもマクロ的な動きが鈍くて、以前のワクワク感、この先どうなるんだろう、といった感じが薄かったので久々に素直に面白い!って感じでした。
いくつか気になるところをピックアップします。

光宣の闇落ち展開と達也の強さ

つーことで気になる展開としてはまずここですね。
七草姉妹との会話の終わりに不穏な一文が記されていました。
こ、これは光宣の闇落ち展開!?という感じでしたね。
四葉の中でも警戒されている最強候補なので、達也と反対サイドに回ったら、それはそれで楽しみな気もします。
ただそうなると水波ちゃんがとても不憫なので、最後は水波ちゃんが彼を救済するキーになってほしいところです。


また対比的に思ったのは、達也の強さって物理的な能力そのものよりもメンタルの強さ、あるいはマクロ的な視野の広さだよなぁと。
いや感情に欠陥を抱えている結果かもしれませんし、深雪という最大のプライオリティの存在があるからなのかもしれませんが。
今回の七草兄のことにも反対したのは、短期的な結果の先にある欠点を見据えてのことでした。
長期的な結果を見据えるのってある程度年齡や経験に比例することがあるので、そのへんがとにかく高校生を超越していますよね。
光宣がもし達也のような視点の持ち主でしたら、たぶん達也と敵対するサイド、おそらく通常の人たちと対立するサイドにはならないのかなぁと思います。
四葉が生きるのには社会自体は必要だ、という考え方がある通り、一般人を排除したところで世界が保たれる仕組みを作れていないですからね。

エリカとリーナと学園

今回、エリカもなかなか不穏な描写をされていましたが、どうやら達也サイドに付く気配が濃厚なので一安心ですね。
エリカの兄である寿和を退場させた必要性がいまいちわかりませんでしたが、今回のエリカの決意のために必要だったということでしょうかね。


このエリカを含めた学園の人たちも達也サイドについてほしいなぁと思っています。
じゃないと何のための学園モノだ!って感じですからね。
最大のプライオリティが深雪でありながらも、エリカを始めとして彼らとの信頼関係を気付いてきた3年間なわけですから。
もちろん達也としてはそういう打算もあったでしょうが、打算があってもなお達也についていく、という関係を築いてきたと思うのですよね。


またリーナも達也サイドにくるかも、という描写が再度なされていましたね。
今回の一連の行動もそうですが、彼女は軍人として性格が致命的に向いていません。
だからこそリーナはまだ自覚がありませんが、このへんの伏線で、達也サイドについてほしいなあととも思います。
それがリーナに対する救済にもなると思うんですよね。


またこうして考えてみると、魔法科のキャラクタたちは達也以外はかなり立場のわりに年齡が追いついていない、歳相応の考え方をしている、という感じがありますよね。
だからこそ達也が際立つという構造にしている気もします。

VS十文字先輩と、真由美さんはどっちだ

VS十文字先輩が濃厚な展開になってきた気がします。
構造としては、一般人、魔法師、達也サイドという感じになりそうなので、十文字先輩は魔法師サイドから動くことはできないでしょうからね。
そうなったときに作者公認の最強キャラ、十文字先輩との対決はとても胸熱なものになるでしょう。
ただ達也は私自身忘れていたのですが、そのためにバリオンランスなるものを開発した気がしますので、基本的に達也の勝ち確な気もしますが…
今回でてきた遠山つかさ、我々の期待通り、自身はとても自信を持っていて情報部の黒幕的なポジションに収まっており、今回も策略を張り巡らせるにも関わらず、
達也にあっさりけちょんけちょんにされるという働きをしてくれた、がもたらした情報により、十文字先輩がわりと勝ちを信じて対決するも、やられそうな未来も見えます。
自分でやられるだけではなく十文字家の足も引っ張りそうな遠山つかさが不憫になってきました。


ちゅーことで、久々にこれだけ書くことがあった魔法科、面白かったです。
次回も期待ですねー。

冴えない彼女の育てかた12巻 彼女と彼女の話。

感想を書いている最中に、二転三転してきて、うほほほーってなってます。
最終的な要約としては、
・この巻のお話は彼女と彼女がメインであり、表紙がすべて。
・ミクロの描写不足は否めないかなぁとも思う。
・GS3とでワンセットで12巻が収まるかな

以下、ネタバレが爆発するので、格納します。

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2016年 私的ラノベ・マンガランキング

2016年ラノベ・マンガランキングです。
正直今年の後半はこちらの活動へのリソースが減ってしまって、新規のヘビーな物語は読めておりません…
何とか卓球との両立を画策し、来年はもっともつと物語を読めるようにしたいです。
まさかのサガグレイスが面白くて12月がほぼ潰れてしまったのは予想外…!
とりあえず本好きの下克上は必読としなければ…
ということでラノベとマンガ各5個ずつチョイスしました。
完全に主観による私的ランキングです。

ラノベ


1位 冴えない彼女の育て方 11巻

やばい。
読んだ当初はやばいという感想しか出てこなかったくらいヤバかった。
悶え死ぬ=11巻7,8章という代名詞になってよいぐらいやばかった。
読んでて震える小説と言うものは今までにありましたが、読みながらひたすらウネウネしていた小説は初めてでした。
アニメ化以前より恵派閥だった私としては感無量の展開ですよね。


2位 りゅうおうのおしごと! 3巻

りゅうおうのおしごと!3 (GA文庫)

りゅうおうのおしごと!3 (GA文庫)

熱い…!
という言葉がすべてでしょう。
個人的に3巻の山刀伐八段の生き様、桂香さんの選択、と琴線に触れるエピソードが満載で泣きながら読んでました。
このラノ1位おめでとうございます。


3位 青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない

「やさしさにたどり着くために、私は今日を生きています。」
物語の完成度としては抜群でした。
ラノベという媒体を活かして7巻分の物語が見事に収束していく構造は見事というほかありませんでした。
しかし何よりも登場人物たちが、お互いのことを思って行動する姿がとても好きです。
物語のテーマである「優しさ」が詰まってます。


4位 Re:ゼロから始める異世界生活 9巻

何度でも繰り返す。
ブレイクしましたねー。
クセがあっても面白いものは正しい売り方をすればちゃんと売れるんだよ!ということを証明してくれた物語でした。
もはやアニメをちゃんと見たひとはリゼロ沼から抜けられない。


5位 ありふれた職業で世界最強 アフターストーリー

ありふれた職業で世界最強 5 (オーバーラップ文庫)

ありふれた職業で世界最強 5 (オーバーラップ文庫)

とにかく楽しい。
本編よりも下手すると楽しいです、笑
最近全然なろうにリソース割いてなくて、クンフーが全く足りていないのですが、その中でも毎週楽しみにしている、ありふれた職業で世界最強、ですね。
作者の白米さんが何より楽しそうに書いていて、なおかつこっちも楽しいとか最高じゃないとですか。
アビィ編とかミュウちゃん編とか最高に好きです。
嫁ーズのなかでは、雫が好きなので彼女の番外編も心待ちにしております。

漫画編


1位 かぐや様は告らせたい

今、最も熱いラブコメ!!
ギャグとラブコメを高次元で表現している、毎週生きる目的になっているものです。
各キャラクタの顔芸とお可愛いかぐや様の姿は最高です。
とりあえず読みましょう。


2位 ぐらんぶる

おバカとお酒、ときどきダイビングとちょっぴりいい話。
バカテスの作者である井上先生が原作を手がける大学生のお酒時々ダイビング漫画です。
テンポが良くてあーこいつら楽しそうに生きてんなーっていうのがすごく伝わってきて大変面白いです。
好きなものは誰だって否定されたくないですよね。
ちーちゃんとかもかわいいのでおすすめ!


3位 やがて君になる 3巻

やがて君になる(3) (電撃コミックスNEXT)

やがて君になる(3) (電撃コミックスNEXT)

堕ちていく。
ひたすら3巻のラストの体育倉庫のシーンがやばかった。
人を好きになったことがなかった侑が先輩に堕ちていく様がもうひたすらやばい。
ごろごろ転げていました。
冴えカノと合わせて強烈な11月だった…


4位 トリマニア

トリマニア(2) (ガンガンコミックスONLINE)

トリマニア(2) (ガンガンコミックスONLINE)

日常系の基本的にほのぼの、だけど時々ちょっぴり切ない物語。
リゼロの作者である猫さんが押していて大変にツボにハマりました。
基本的にゆるーい感じなんですけど、人の本質的な部分をわりと押さえてくるときがたまらなくいいです。


5位 であいもん

おバカ30歳×小学生×三角関係。
俺の中ではPONキマでおなじみの、浅野りん先生の最新作です。
京都の和菓子屋を舞台とした、日常コメディものです。
ヤングエース1月号の最新話の女の争いは最高にツボでした。
ひとつ一果ちゃんが大人になりました。

ぐらんぶる 7巻 妹様のご登場である!!!

ぐらんぶる最新刊が発売されました。
そうです、しっかり者のブラコン妹、栞ちゃんの登場です。
バカテスも読んだことのなかった私が、マガジンで出張掲載したことをきっかけにぐらんぶるを読み始めたのですよね。
ありがとう、栞ちゃん


個人的に出張連載、というスタイルはかなりHIT率が高いように思うので、各雑誌社の方々は月刊誌や部数の少ない雑誌の中でお勧めの作品を積極的に週刊に持ってくるといいんじゃないかと思います。
統計的なデータで出張連載をした前後での売上の変動とか見てみたいな。

ちーちゃんと伊織はもはや夫婦といっていい

「第26話留守番」は、ちーちゃん回でした。
あの台所でツーカーなシーンは完全に夫婦のソレでしたよね。
恋愛に興味がないちーちゃんにとって、もう伊織でいいじゃん、って感じの描写でした。
そりゃ愛菜は危機感持ちますわ。
しかしまあほんとに伊織はちーちゃんのことを妹としてしか見ていない感じなので、
これから先に関してはむしろ伊織がちーちゃんに惚れる何かがぶっこまれるのでしょうか。
まあ血がつながっていなくても従妹なら結婚できるのは、この業界では周知のとおりだと思いますが!笑
雑誌連載の最新話でも梓さんがちょっと匂わせる発言をしていたので、
今後にに期待しましょう。

ブラコン妹

「ブラコンですら演じきってみせる」との栞ちゃんでしたが、
もう完全にブラコン以外の何物でもなかったですよね。
兄と違って頭がかなりいい感じだからこそ、なんやかんや兄のことがほっとけないんでしょうね。
1巻に1話ぐらい入るダイビングのお話しでは栞ちゃんだからこその素晴らしい体験ができたようで何よりでした。
非常に頭のいい中学生、って感じのキャラクタ感が出ていて世の中の妹好きは溜まらないんじゃないでしょうか。
今後は実家への旅行回もあると思われるので、こうご期待ですね。
父母もかなり濃そうな感じなので楽しみです、笑

おバカだけれど

ぐらんぶる、がきっかけでバカテスも全巻読み切ったわけです。
あの頃は心が荒れていた時期なので、あーゆーギャグ系の作品は癒しになりますよね。
あとがきでもありましたが、基本的にはバカテスのキャラたちが大学生になったら、編がぐらんぶるであるため、
キャラクタの基本的な構成は変わらない感じです。
やはり主人公はおバカキャラが基本で、そこでギャグを構成する感じですね。
一方で井上先生の作風として、そこのギャップを生かし、人のトラウマを救済する、という構成が非常にうまいなぁと。
6巻でもカヤ様が伊織のことを面白いと評していましたし、今回もさらっと妹の救済ポイントである実家を継ぐのを嫌、というのを、バカなのに押さえています。
そりゃ妹様もブラコンになりますわ。
このギャグの中に時たまはいるいいお話、という構成が基本的に私は好きなようです、笑


しかしこれを書いていて、実家の旅館回がとても楽しみになってきました。
基本的にコマ割りとテンポのギャグで笑わせてくれますが、短期的な伏線などもしっかりとしており、そこでまた笑えるのがこの作品のいいところではないかなと思います。
個人的にラノベのギャグ系だとどうしてもだれる感じがあるため、井上先生は漫画の原作というフィールドが一番合っていそうな気もします。
あ、でもラノベの新刊も買います。