ゆるりわんわんお

2019年以降は主ににじさんじのおすすめ配信を記録しています。

にじさんじFes2022 主にFantasia公演感想、楓と美兎の表現力と、4年間の伏線を回収した卯月コウ

1年ぶり以上の更新となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。にじさんじFes2022で主にFantasia公演「命ばっかり」とコウに関するところ語っております。ネタバレ全開で語りますの、嫌な人は見ないでくださいね!

あなたにとっての主人公

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はじめに演劇ステージのお話をしたいかなと思います。ストーリーに関してネタバレが存在しますので、見ていない人は要注意です。
 演劇ステージ、にじさんじとしては初の3D演劇でしたが、これがとてもよかった。みんなハマり役で、それぞれが存在感あってよかったです。最初の神田くんと健屋さんの発声ですごい引き込まれましたし、トランプ兵とかまんまでルイスさんもおねーさんじゃなくて幼女モードがハマってて笑いましたし、野良猫に対して演技上手くなっちゃダメ、っていうのも脚本家の先生、わかりすぎてます。あとアドリブだったらしいですが、ちょこちょこギャグ部分が入っていて、メタ的というか、ライバー自身のネタが入っていて、テンポも損ねずにじさんじ好きにとってはよかったです。仮面ライダー勧めてくるおじさん。また表現としては、バーチャルの演劇ではありましたが、徹底して演劇、として挑んでいて、あえてライブで多用していたARカメラの横からの映像を使わずに正面からの画角に拘っていたんだなと思いました。それでいて、巨大化アリスちゃんとか、あのへんはバーチャルを生かした表現で、まさにバーチャルでの演劇だったのかなと思います。
 そして個人的にここが一番語りたくて、あなたも主役だよ、というストーリーがにじさんじそのものにハマっていて、これをテーマに選んでくれてありがとう、って感じでした。このテーマが多視点の物語、ストリーマー、VTuberという文化における良いところなんです。配信文化では、それぞれのチャンネルでそれぞれの視点が見られるので、みんな主人公になれるし、見てるリスナーにとってもその人を主人公として見られるんですよ。数字とか関係なく。これはたぶん配信以前の表現方法ではめちゃくちゃ難しい、あるいはコストがめっちゃ高いことだったんですが、配信文化ではそれができるんですよね。だからテーマとしてはこれ以上なくふさわしいものだったのかなと思っています。ちなみに私はにじさんじの主人公としては樋口楓、SEEDs1期生、特に卯月コウ、緑仙として物語を見ています。みなさんも好きなライバーさんを主人公としてにじさんじをみると物語としてとても彩り豊かなものになるかと思います。
 次に語らせてもらうのは、そんな私にとっての主人公たちの物語です。

圧倒的な「楓と美兎」の表現力

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Day1の感想は、「命ばっかり」。現地でみたんですが、軽く放心状態になってしまいました。KANA-DEROは現地で見れなかったんですが、現地でみた人、こんなんだったんだろうなぁって。今回の「命ばっかり」は「命に嫌われている」の続編というか、さらに技術が伴ってえっぐい表現力になっていました。あの公式kemt厨のもちさんが伏せ字もせずに「かえみと」ってただただ呟いていましたが、ほんとそれ、って感じでした。


 今回のライブ、特に技術表現が爆上がりしていて、去年のARライブを経験してライディングの技術がほんとすごくなっていましたし、そのライティング技術と合わさって現地サイドモニターが、ARカメラ中心の映像になっていたことがめちゃくちゃよかったですね。まず単純に今までのライブってメインモニターの直撮り映像をそのまま写していることがほとんどだったはずなので、画質がめっちゃ荒かったんですよね。現地ではメインをまともに見れるのって前列ぐらいなので、基本はサイドモニタを見ることになるんですが、画質が荒いと結構ノイズになってしまっていました。それが今回は画質がいいし、ライティングがいいのででかい画面ですげえ映えるんですよ。あとは何と言っても奥行き表現がすげえできるようになってたことですね。ネットではちょこちょこだったんですが、特に「命ばっかり」では現地のサイドモニターで側面のARカメラがかなり映し出されていて、距離感、奥行き表現が本当にえぐかった。絶対にお互いに目をあわせなくて、歌っているときに片方のほうを向いているんですが、片方は正面を見ているんですよ。それがARカメラの奥行きで完全に歌っている方の視点から見えるので、うあああうあああうあああああああってなりましたよね。何だよあの切なさは…






歌詞と振り付けとカメラによる表現と、楓と美兎っていう文脈が合わさってもうすごかった、しか言えないです。まじでBD特典でサイドモニターの映像だけを出してほしい…あれを残さないのは勿体なさすぎる。まじでここだけでも5500円の価値があると思うぐらいベストバウトだったので、みなさん聞いてください。KANA-DEROから3年半立って、ふたりとも歌がめっちゃうまくなっていますし、身体の表現も、技術の表現の幅が本当に上がってて最高すぎます。なお立ち位置と目をあわせないこと以外の動きはほとんどアドリブだったらしく、まじで4年の積み重ねがエグすぎる。かえみとヤバすぎるって。そりゃもちさんもさくゆいも唸ります。

他にもういはろのキレッキレのダンスや、白雪さんのかっこいい歌、夜見さんの変身シーン、さくゆい+いにゅいによる漫才(そこ?)などたくさん見どころがあるので、お金に余裕がある方はぜひとも見てください。損はしないです!!!

4年越しの遅れてきた主人公、卯月コウ

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Fantasia Day2は、私にとっての主人公の一人であるコウが、完全に主役を張っていた物語でした。本人が言っていましたが、自分に向けてだけではなく、ファンに向けてのライブで、4年間の伏線を回収しまくって最高のファンサでした。「脱法ロック」が流れた瞬間のぶち上がりはこれ以上ないものでした。現地でジャンプ抑えるの大変でした。まじでファンメイドのMADの伏線を初ライブで回収してくれるとか完璧すぎる。VJもMADのものでしたし、コウ以外の人物は出ていなかったんですが、あれ、しっかり元の人の色になってたんですね。気づいた人天才。本人が振り返りでいっていましたが、最協を経てライブ王を3年後しに擦った中での、これ以前もこれ以降もない最高のタイミングでしたね。
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 また当事者の一人であるアッキーナ本人が振り返りでめちゃくちゃ語ってくれているので、ぜひそちらも見てほしいです。にじさんロックがにじさんじに入ったきっかけの一つであるアッキーナが同じ場にいたっていうのはあまりにも熱すぎる話です。しかも本人がそれをライブから帰ってから思い出して感傷に浸るっていうのも、なんかすげえ味があっていいですよね。今を生きていて、ふと昔を思い出す、っていうパターン、すごく好きです。
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あとは何と言っても「Snow halation」でしょうか。私は申し訳ないですが、男性グループが女性アイドル曲だ!うおおおお!!!!っていう甲斐田くんの感想よりも先にやりやがったコイツっっていう笑いが出ちゃいましたよね。もともと女性アイドル曲やりたいな、っていう話があったらしくて、そこでなかなか決まらない中でコウが出したらしいですが。やっぱりコウじゃねえか。これ面白いのが、アッキーナとかが牛丼の話知らなかったっていうところなんですよね。社さんがしっかり詠唱キャンセルしてくれましたが。たぶん甲斐田くんもあの最速感想放送のときの話っぷりを見るに知らなかったような気がしますね。その中で歌われた男性グループによるスノハレ、とてもよかったです。みんなから甘やかさて一番美味しいラスサビのところも歌わせてもらってますし、まじで卯月コウの物語でした。社さんとの袖でのグータッチとかも熱すぎるエピソードでSEEDs好きにはたまらんものでした。
 ちなみに隙自語りですが当然ライブ帰りには吉野家によって牛丼を食べて帰りました。この体験はおそらく二度と出来ないと思うので、本当に貴重な体験でした。自分はたぶんそこそこ早く着いたんですが、普通に鍋Tの人がたくさん並んでいましたし、食べ終わってからもまだ並んでいました。そりゃまあ食べるしかないですからね。L.O.が近かったので途中でご飯切れたっぽいですが。えにからさんは吉野家さんに1時間ぐらい延長しておくといいかも…みたいなことを言ったほうがよかったですかもね!無理か…

 ほかは個人的にはスノハレ→オリオンをなぞる、の流れは本当によかった。私はユニゾンが大好きなのでそれをこのでかい舞台でやってぶち上がるのは楽しすぎた。ぴょんぴょんしたい欲を抑えるの大変でした。あと今回のテーマソングである、「Hurrah!!」、まじで生バンドでの現地で聞くと最高に楽しい曲でした。あのワチャワチャ感すげえライブ映えしていいです。あっーなのテオでのぶち上がり、社さんのSEEDs文脈を含んだ「ヒカリ証明論」、ゆめおさんのオリ曲それライブで初出しするつもりだったんか…?もちさんのいい意味での安定感のある歌とダンス、シェリンさんのクソハマってた「爆笑」、叶くんのエロいダンス、社長のラスボス降臨、など個人も見どころたくさんなのでぜひとも見てください。
 
 あとこのライブを通して、コウ自身がすごいいい方向に変化してるな、と思っていて、脱法ロックのときに過去の自分をレ…しているぐらい、といっていましたが、たぶん昔のコウじゃ考えられない舞台だな、とリスナー目線からも思います。その暗さによりそっているのが卯月コウでもあったと思うのですが、それを過去の自分やそのリスナーをぶん殴ってやる、って思いで歌っていたっていうのはすごい好きです。おまえ変わっちまったな、何ていうのは特にコウみたいな人は言われがちだと思いますが、人は変わるものですし、それを自覚して殴りに行くっていうのはいいですね。本人自身がいまとても幸福を感じているというのがとてもポジティブな変化だと思うので、リスナーも無理に変わる必要はないとは思いますが、殴られてちょっとでも幸せな方向に行ける人がいればいいなと思います。個人的にコウがBUMPが「Ray」で「生きるのは最高だ」って言ったり、「新世界」で「ベイビー・アイラブユーだぜ」って歌っているぐらいの変化、というのはものすごく腑に落ちました。BUMPのインタビューは追っていないので個人的な体感ですが、BUMPって2011年の震災以降かなり変わったと思っていて、活動頻度とか歌の内容とか。BUMPらしくないって思う人もいるかもですが、やっぱ彼らがいろんなことを考えた上での変化なので、それを受け入れて楽しむのがいいなと個人的に思っています。そういった変化を追うというのが配信というコンテンツだと思いますし、これからもその変化を楽しみにしていきたいと思います。

 しかしコウの振り返りを聞いても、まじで甘やかされすぎてる…っていうぐらい甘やかされていましたね。その期待に答えるパフォーマンスをしているからこそだと思いますが。スノハレのラスサビやVtLで最後のいっぞもらってるし、最後の影ナレが表ナレにしてもらって、言い終わったあと最後みんなにワチャワチャされているシーンとか最高でした。特に叶くんとかゲロあますぎるし、コウも憧憬と尊敬を持って懐いている感じがすごかった。コウがここまで尊敬みたいなベクトルを出してるの珍しいなって感じはありました。意識しすぎてて笑っちゃう。そりゃこれだけ愛されれば幸せになりますし、愛したいと思うようになるでしょ、笑

 通じて、私にとっては、卯月コウが主人公でしたし、メンツとしてもSEEDs1期生のフォローワーが多いなというのはあってSEEDs1期生好きとしては最高のライブでした。どっかでみた気がするんですが、ゆめおさんの入ったきっかけの一つは、SEEDs1期生の深夜のマイクラオーディオコメンタリー配信であった気がしますし、アッキーナは脱法ロックがまさになわけで、社長は、社長でSEEDsが好きですし、何よりもコウのアイシーを聞いてWITH INを取り直したっていうエピソードがあるわけです。それで同期の頼れる大人、社さんもいる中での4周年ライブ最高でした。SEEDs5周年を前にしてひとつの節目だったと思います。

その他フェスの雑感

個人的にものすごくいいなーと思ったのがふたつあって、会場の落書きと謎ノ美兎さんの八面六臂の大活躍ですね。
 会場の落書きは、にじさんじの出し物の壁、ポスターが貼ってある周辺とかに、リハ中とかにライバーが好き勝手書き込むものだったんですが、日を追うごとに増えますし、何が書いてあるかなーっていう探す楽しみがありました。予測がなかなか出来ない楽しみ、ってまさに配信での楽しみですし、あとはここにいたんだ、っていう実在性がめちゃくちゃ高まるんですごい良かったです
 謎ノさんはファンサの鬼でツイッターでめちゃくちゃ上がってバズっていました。私はそういえば実物見ていない気がしますが。これ何がいいってたまごまごさんが言っていましたが、VTuberに対するカウンターにすごいなっている気がしています。実際にリアルで会えないじゃないか!っていうことに対して、いや謎ノさんおるしな…っていう一言で済ませられると思うんですよね(?)。実在してるもん。本人の預かり知らぬところでやりたい方放題やっていますし、何なら本放送の大オチにも使われているというが、あまりにもキャラクタとして強すぎるよ謎ノさん。リアイベに対して相性があんまりにもいい。

3日間すごく楽しませてもらったので、ぜひとも来年も更に良いイベントを期待しています!

2021年7/26~8/2 個人的おすすめVtuber放送(ほぼにじさんじ) にじさんじAR STAGE "LIGHT UP TONES" 感想 3年間が積み重ねられた物語

この週はにじさんじAR STAGE "LIGHT UP TONES"が行われまして、その感想を書きたいかなと思います。他の配信については基本的ににじさんじ甲子園を見ていたので、甲子園についてはまた終わったらまとめて書きたいかなと思っています。

AR ライブの技術的な凄さとかは、各メディアの方たちが書いているので、主に私は物語としての側面を書こうかなと思います。
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ARライブ自体は、カメラワークや、特に陰影がリアルタイムで同期していて、質感マシマシなのがすごかったです。内製技術ということで、エンジニアとしてはしっかり自社で技術開発してくれるのは嬉しいなって思いますし、時代の流れ的には腐らないでしょうからこれからもガンガン開発していってほしいです。

にじさんじAR STAGE "LIGHT UP TONES" 感想 3年間が積み重ねられた物語


技術、表現としてひとつのターニングポイントとなったARライブですが、物語としても3年間の積み重ねが随所に現れたライブでした。今回はそのへんを中心に書いていきたいと思います。

Day1 実力派が揃ったArtistステージ

随所で言われていますが、Day1は歌を中心に活動している人が多く集まるステージとなりました。特にちまちゃん、レヴィちゃんの初ステージは待ち望んだ人も多かったのではないでしょうか。その中で一人浮いていたと本人談でも言っていた戌亥とこ…ではなくチャイカさんの物語もとてもよかった。

初期の「にじさんじの歌」を支えた樋口楓と緑仙の初のデュエット

今でこそ、歌を主軸にしたライバーさんも多いですが、個人的にはにじさんじで初期の歌!という印象はこの二人かなと思っています。樋口さんはファンメイドのオリジナルソングを、緑仙はCoverを中心にめちゃくちゃ数を上げていました。Fesの前夜祭ではグループで一緒に歌っていることはありましたが、二人ではこのライブでようやく初デュエット、「IKIJIBIKI」を歌いました。個人的にどちらもものすごい好きな人なので、この大きい舞台で二人が見れたことはファンとして本当に嬉しかったです。振り返りで緑仙が樋口さんと歌えていたことをめっちゃ喜んでいたのをみて、こっちもニコニコしちゃいました。選曲は緑仙ということですが、マジで緑仙の選曲は外さないよな…緑仙は贔屓目なしに知っている曲数は少なくともにじさんじの中ではトップで、さらにライバーさんのパーソナリティを見るのもうまいから、選曲が最強なんよ。「カナリア鳴く空」の選曲も、樋口さんがトランペット吹いて歌上手の人たちががっつり脇を固めるという完璧布陣で最高に盛り上がりました。にじさんじは人が多すぎるので、望んだ組み合わせを見るのってものすごく大変で、今後あるかもわからないですが、レーベルの壁を超えてこの二人の歌はまた聞きたいです。えにからさん、お願いします。

le jouetがついにステージで見られた日

ファンとしては待望だったle jouetがついにステージで見ることができました。マジでいつ見れるんだろう、いつ見れるんだろう、とすげえ首を長くして待っていたので本当に嬉しかった。しかもぼろまるさん制作のオリジナルソング「Viking」を引っさげてきて最高 of 最高でした。MVも制作する予定があるということで、首をながーくしながら待っていますし、この3人で単独ライブとかやっていいので、えにからさんお願いします。ちなみに僕は尊様の年末の番組に投票しておきました!

町田ちま、レヴィ・エリファのステージデビュー

つい先日3Dお披露目が行われたちまちゃんとレヴィちゃんのステージデビューの回でもありました。ふたりとも歌系として活動していてようやくお披露目となりましたが、めちゃくちゃよかったです。レヴィちゃんはゆめおさんとトップバッターも努めましたがいやあバチクソうまくてアガりましたよね。初ステージでトップバッターというプレッシャーがありながら堂々と歌っていたのはよかったし、ちょくちょく絡みのあるゆめおさんとの組み合わせも良かった。あとは我らが歌姫、狂犬ズの狂っているほう、町田ちまちゃんのステージデビューですよ。舞元おじさんが泣いていましたが、マジでようやく舞台に立てた姿を見て特に同期のおじさんたちは感無量だよなぁと。一時期の休止を乗り越えて本当に活動を継続していて良かったです。二人の「逆光のフリューゲル」も、二人の技術力がありながらもなお難しい選曲を見事に歌いこなしていてすごかったです。リハーサルで一度も成功しなかったといっていましたが、本番は完璧に決まっていてかっこよかった。

シンガー・ソングライターの本領を発揮、ARライブで輝く「青空を睨む」

最近は非常にシンガー・ソングライターとして力を入れているゆめおさんのオリジナルソング「青空を睨む」の表現はすごかったです。バーチャルの利点として分身を作ってもそこまで違和感がない、というのが個人的にはあると思っているのですが、このARライブで見事にハマっていました。ちょっとぶれたもうひとりのゆめおさんに対して歌い上げ、最後は手をとるという演出はめちゃくちゃよかった。触れづらいところではありますが、1年前にちょうど活動を見直すきっかけの事件があってからの、全編ライブというイベントは初出演という中で、自身が作詞作曲をしたこの歌を、この表現で披露するというのはすごい染みるものがありました。あのバーチャルの申し子の月ノさんもよかった、と言っていて、本当にいい作品でした。

擦り続けていたジョー・力一と加賀美ハヤトの会合

ふたりともライブの常連ながら、同じライブになるのは初の組み合わせ、散々SitRでの社長のVtLの足技を擦ってきた力一さんと社長が会合しました。そのことをのっけから触れながらの「Black Market Blues」はぶち上がりました。生バントで9mmはやっぱめちゃくちゃ生えますね。ふたりとも動きがすごかった。また社長が提案したという、男性陣の「みかんの歌」はもう好き勝手やっていました。4人とも各々主張してカメラに拾ってもらおうと必死でした。力一さんの裏テーマ文化祭では、これは15年前に戻っていたとのことです。こういうアホなことで激しく暴れまわれるのもARならではで最高でした。

主人公となった花畑チャイカ

Day1の主人公といえば、個人的にはチャイカさんかと思いました。前のライブでもこのフレーズ使った気もしますが。公演前から歌上手系に囲まれ一人おろおろしており、挙句の果てには戌亥とこと名乗っていました。そのチャイカさんですが、社長の「WITHIN」のあとには大人ケツ人間(スパッツなし)を披露して、いい意味で硬い雰囲気をぶち壊したと思えば、最後の全員集合のMCパートでは、自分自身がまだまだであることを真面目に語って、これからも頑張るということを宣言しました。特にDay1に関しては、わりかし歌を主軸に活動している人が多く、その中でチャイカさん一人だけ浮いている、と本人談でありました。その中でスランプにも陥ったり、もうライブにでないと思ったこともあったそうですが、最終的には楽しくやれてまた出たいとのことで本当によかった。このブログでは繰り返し言っていますが、にじさんじの面白いところは当初はライブ活動とかを全く考えていなかった人が、こうやってライブを経たり、周りからの刺激を受けたりして、そういう活動をやってみたい、と考え方が変化することかなと思っております。すごい物語が詰まっていて素敵です。

Day2 にじさんじらしさのつまったパフォーマンスステージ

1日目は、歌を中心とするならば、2日目はダンスを含めた総合的なパフォーマンスステージでした。個人的には何よりもにじさんじの旗印である月ノさんのパフォーマンスが本当に圧巻でした。あの人はすごい。

りりむはいい女でサキュバス

Day2ではりりむちゃんの初ステージとなりました。椎名さんとの「はくちゅーむ」や星川さんに選曲してもらったという「シル・ヴ・プレジデント」など随所にりりむちゃんらしさを出した選曲でした。マジで自分の武器をよくわかってる。りりむちゃんといえばサキュバスで関わった人をみんな虜にしている印象がありますが、今回は月ノさんをばっちり落としましたね。今度のみとラジでもゲストで来るそうですが、月ノさん、このライブを通してりりむちゃんを好きになりすぎでは。ドーラ様とのスキンシップも話していましたが、りりむちゃんともめっちゃ手をつないでいたそうで。タクシーでのシートベルトの偶然からスイッチ外れちゃった感じですかね。月ノさんが話していた、お箸の持ち方の話も素敵で、本当にりりむちゃんの周りもよくりりむちゃんらしさを失わせないためによー矯正しなかった。月ノさんはりりむちゃんのそのままを守りたい派閥になっており、そのままのりりむちゃんをぜひとも守って欲しいです。

女性殺しのDay2男性陣

私は2日間とも劇場で見ていたんですが、女性の方はよく悲鳴を我慢したなぁと。特にくろのわの「宿命」で肩を組んで歌い出したときは、おいおいやってんな!って思う表現でした。ここも段差をうまく使ってのARならではの質感でした。また叶くんは新衣装で登場して、「ビーバー」では素敵なダンスも披露しており、さらに表現に磨きがかかっていました。自分の強みわかってます。葛葉くんは「心絵」も歌っており、本当に神速高校の監督がライブをしていまいた。葛葉くんは、チャイカさんと同じで、今回のライブでかなり周りに刺激を受けているようでした。非常に低い確率ですが、歌枠をやろうかなとも言っており、考え方が変化していくのは素敵です。

まごうことなき「バーチャルアイドル月ノ美兎

個人的に2日目で一番驚いた、感動したのは月ノさんでした。私は最近月ノさんに畏怖の念を抱きすぎて、委員長から月ノさん呼び変えています。ファンの方って一周回るとフルネームでXXXXッ!か、”さん”付けに回帰しませんか?私は月ノさんと樋口さんがそれに当たります。さて、そんな月ノさんですが、ダンスは2日間の中で一番踊っていたんじゃないでしょうか。もともとダンスが踊れるドーラ様と一緒にキレッキレの動きで「まっさらブルージーンズ」を見事に踊りあげたところからもうめちゃくちゃビックリしました。あの委員長がこんな踊れるようになったのか…!?っていう驚きがすごかったです。ちょこちょこ雑談でダンスはやりたいということは言っていましたが、このレベルまでとは。
 ダンスだけではなくて、もちさんとのデュエット「ray」はインターネットという文脈そのものが乗りまくってて最高でした。前にニコニコの番組のにじアワでも歌っていて、そのときもめっちゃいい、と思っていたんですが、ARライブで聞いてさらによかったです。あまり大々的には触れられませんが、そもそもとして、インターネットの音楽というところでBUMPの曲というのは切っても切れない縁があります。特に2000年前後で当時中高生ぐらいの年齢の人の中で、インターネットをやっていてBUMPに触れてなかった人はいないんじゃないかなと思っています。そのBUMPと、kzさんがシンギュラリティである初音ミクさんで制作したコラボ楽曲の「ray」を、インターネットの申し子であり最新の文脈であるバーチャルアイドルの月ノさんが初音ミクパートで歌うんだから、文脈としてはこれ以上ないぐらい最高にインターネットでした。またハモリが本当にきれいで、これはマジで円盤化していただいて延々とリピートして聞いていたいレベルのものでした。葛葉くんも振り返りで迷った末にこの曲をベストバウトとして上げていました。
 あとはなんと言っても1stメジャー・デビューアルバムからの「みとらじギャラクティカ」は本当によかった。マジで委員長の表現力がめちゃくちゃにつまっていました。ARライブであえてのハリボテのラジオブース、コールでは出演者全員が参加してのリアルタイムでの「みとらじ!」「ギャラクティカ!」、りりむちゃんと葛葉くんからのお便り、そして委員長といえば洗濯機、ということでのバンドメンバーさんも不安な音を鳴らしてからの大爆発、とめちゃくちゃ楽しかったです。コールの部分では、出演者のみなさんもみんな口々に楽しかったーといっていて全員で盛り上がって最高でした。
 月ノさんは、間違いなく「夢のバーチャルアイドル月ノ美兎でした。1stメジャー・デビューアルバム「月の兎はヴァーチュアルの夢をみる」の、iruさん作詞作曲、鬼才Avec AvecさんRemixの「Moon!!」はマジで最高なので聞いてください。ファンメイド曲がメジャー・デビューアルバムのトリを飾るのは最高すぎます。
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いつまでも僕ら子供のまま遊び続けよう

個人的には何よりもよかったなぁ、って思うのは出演者のみなさんたちが本気で取り組んで本気で楽しんでいたことじゃないかなと思います。力一さんが裏テーマに学園祭を持ってきたといっていたり、出演者のみなさんが部活の合宿みたいで楽しかった、と言っていたのが印象的です。緑仙とかも本番のMC中で楽しいー!ってめちゃくちゃ言っていましたし。私はこのにじさんじVTuber文化の中ですごい好きなポイントとして、やっている人たちが本当に楽しそうにやっていることなんですよね。人が楽しんだり喜んでいる姿を見るのがとても好きなので。それがこのめちゃくちゃ大舞台、今回は歴史的にもひとつのターニングポイントになるぐらいのライブだったと思うんですが、その中で出演者の人たちがみんな楽しそうにやっているってめちゃくちゃ素晴らしいなと。新しいことに挑戦、時代を切り開いていくからこその楽しさがあるのかもしれません。このへんは初期SEEDs1期生の何かぶちかましてやる、爪痕を残してやるっていうスタンスに似たようなものを感じます。そして、この楽しんでいる中での最後の「Wonder NeverLand」は、めちゃくちゃ歌詞がしみまくりました。Day2のラストに聞いたときには特に泣けてきました。楽しそうにそれぞれが好きなことをやっているこのライブでの姿と重なりました。「Virtual to Live」は何もないところを手探りで駆け抜けていったところを表しているのに対して、「Wonder NeverLand」は3年たって、4年目の挑戦をしている今を表した歌だよなと…WNLは本当にkzさんがにじさんじを好きでいてくれているからこその歌ですよね。マジでkzさんとにじさんじが出会ってくれて感謝しかないです。

ひとつのターニングポイントとなったAR STAGE "LIGHT UP TONES"、本当に素晴らしいライブでした。出演者の方も言っていましたが、今後またこの規模のARライブができるかはわかりませんが、ぜひともまたみたいです。

===おすすめ配信リスト===

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