はたらく魔王さま! (11) (電撃文庫)
(2014/05/10) 和ヶ原聡司 |
はたらく魔王さま!11巻が発売されました。
真由美さんほど明確に理由を言語化できないのですが、
エミリアがかなり好きなキャラなので、エミリア回というべき今回は俺得の回でしたよ。
エンテ・イスラから戻った今回は久々の日常回でした。
てっきり僕はお向かいのお店にでもエミリアがバイトに入るものだと思っていたのですが、
まおーさまとのイチャイチャを選択するとは!
正妻はエミリアである!と言い続けている私にとっては、うほほって感じでしたよ。
ちーちゃんは何というか、正妻じゃないんだよなー。
それにしても男の不器用さを女の子の掌で転がされている場面はいつみてもニヤニヤしますね。
あのアパートのくだりはすごい好きでした。
ちょろすぎんだろまおーさま。
さて物語としては、核心に触れる説明回は次回に持ち越しとなってやや動きの少ない回でしたね。
そのぶん登場人物たちの心の整理、というかエミリアの心の整理の回でした。
ここで重要なのはエミリアの「この部屋で皆でご飯を食べる時間が、好き」ということでしょうね。
地球における日常、エンテ・イスラのような争いのない世界を経験し、
またエンテ・イスラに戻って世界のゴタゴタに巻き込まれる。
そして再びその日常をかみしめて、その日常を守りたい、という動機づけを確実にした、
エミリアの生きる目的を再設定したというところなのかなと。
実は天界の思惑さえ看破すれば、
エミリア単体を見れば、地球で暮らせばわりと万事解決な気もするのですよね。
英雄の後日譚の命題とも言える、強大すぎる力(英雄)は敵のいなくなった世界では邪魔である、
ということを見事に解決します。
特に父親も地球にいられるんだったらエミリアがエンテ・イスラに留まる必要性があまりありませんからね。
だがまあそんなんじゃ簡単な話で、
まおーさまおよびアスラ・ラムスがどうなるのか、というところが今後の焦点でしょうね。
まおーさまは、魔王として魔族をまとめていく必要がありますし、
アスラ・ラムスはエンテ・イスラに必要な存在ということが明かされました。
このへんの問題をどうクリアして、「日常」へ回帰するか、というのがエンディングでしょうかねー。
つまりはどうエミリアが正妻になるのか、ということですね!