冴えない彼女の育てかた 6 (富士見ファンタジア文庫) (2014/04/19) 丸戸 史明 商品詳細を見る |
冴えない彼女の育てかた1~6をGW後半初日に一気読みしました。
さくら荘以来の一気読みかもしれないです。
いやー面白いです。
王道のハーレムメーカーな物語ではあるとは思うのですが、
キャラがやっぱ魅力的ですよねー。
詩羽先輩がもう可愛くて。
正直、なぜ倫理君があれで落ちないのかがわからないんですが。
特にスピンオフの恋するメトロノームを読んでいるとアプローチが露骨過ぎて、
一瞬で陥落してしまいそうな気もするんですが、
そこはやはりお互いがヘタれだということでしょうか。
さて、6巻自体は、ひとつの節目である冬コミ編でした。
そしてエリリとの仲直り編ですね。
エリリの別荘にいって戻らなくなった時は、
あれ、これかずさバットエンド√じゃね?
という思いがよぎりました。
サークルよりもエリリをとって、
しかも過去の編と絡まって、完全に雪菜に内緒でかずさと逃避行しているときの、
焼きまわしじゃないか!っていう。
と、思っていたんですが、冬コミ自体はわりとあっさり大団円みたいな感じで終わりましたね。
そこでコミュニティの崩壊、ということにはならなかった。
しかしそこはその後にじわじわと崩壊させそうなフラグを盛りだくさんで締めてくれました。
ラストのともやの語りとか痛々しくてもう。
大丈夫だ、俺は間違っていない、うまくいく、なんていう思いがありありとでてて、
それが完全に間違いフラグだよおお!っていう痛々しさです。
これは俺ガイルの7、8巻のヒッキーがやらかしたことと同じ状態に見えてしょうがないです。
サークルを続けていくことに固執して、肝心の人間関係は…というところですね。
ヒッキーが間違っていたのは、奉仕部の崩壊を食い止める、場を繋ぎとめるんじゃなくて、
形はどうあれ、三人の関係性を維持していく、というところに持っていかなかったところですからね。
ただ奉仕部と違うところは、集まっているコミュニティ自体が、「同人製作をする」というところで、
また俺ガイルとはちょっと違う命題な気もしますが。
あとは何と言ってもついにヒロインとちょっとしたズレが生じたことでしょうかね。
みちるが言っていたように、サークルのアンカーは恵でしたから、完全に崩壊フラグですよこれ。
でも逆にようやく主題に入ってきた!という感じもします。
今までずーっとフラットな恵でしたが、ついに感情を少し表に出してます。
この変化が「冴えない彼女の育てかた」となっていくのか、非常に気になります。
あとがきで丸戸さんが煽ってらっしゃいますが、次の巻が楽しみです。