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おニュイさんのリベサガが本当によかった。ロマサガ2の特徴であるフリーシナリオの良さがいかんなく発揮されていて、ニュイ・ソシエールにしかできない物語を紡いでくれました。特に夢女子ストーリーテラーであるおニュイさんはマジでシステムとの噛み合いも含めて良いストーリーを見せてくれました。ロマサガ2って特定の主人公と呼べるのは、最初のレオン、ジェラールと、最終皇帝だけなんですよね。なのでその間の物語は自ら作り上げないと、ある種薄味になってしまいます。私みたいに性能重視で選ぶと、なおさら、笑 それに対しておニュイさんは先代皇帝との縁をすごい重視しながらパーティ編成をしてくれて、本当に物語を作り上げていました。マジで物語強度としては屈指のロマサガ2だと思います。
また通常我々おじさんがRPG配信を見るときは、その反応が見たかった!みたいな愉悦のアッハ後方腕組みをしてニチャっているわけです。ただロマサガ2に限って言うと、まさかそんな展開になるのか!という既プレイ勢にも驚きのオリジナルチャートが繰り広げられたのもよかったです。
以下では、ちょっとだけイベントの仕組みに関するネタバレがあるので、2周目以降やる中で、知りたくない方は申し訳ないですが、回避いただければと思います。
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個人的によかったのはやっぱり配信9回目のコッペリア皇帝の誕生のストーリーでしょうか。マジで全ロマサガ2ファンは見てほしいです。コッペリアは仲間にした次(以降?)の代で確率で皇帝継承に出てくる隠し要素です。それを知っている人は陣形集めとともに皇帝をルドンへ送りコッペリアが出るまで皇帝継承を繰り返すわけです。そんな中、おニュイさんはコッペリアを仲間にした次の代で、コッペリアが出ずに、先代で仲間だった武商のマハンを皇帝にすえ、同じく先代からいたコッペリアを仲間にしました。というか2代連続でコッペリア仲間にできるの知らなかったよ…そして若干コメディ路線のメンツが生まれ、コムルーン海峡を踏破し、5人目のスービエを倒しに行ったんですね。そうすると既プレイ勢は、あー、コッペリア皇帝できなかったかぁって思ったわけです。これは作中でオアイーブから語られますが、七英雄を5人倒すと最終皇帝が出現して、皇帝継承は終わりを告げます。なので5人目のスービエを倒しに行ったらコッペリア皇帝が生まれないことが確定していたわけです。
しかしながらここで奇跡が起こりました。おニュイさんは氷海入口でBP回復していないことに気が付きましたが、まあボス戦前に回復できるやろガハハハハの精神で氷海を突き進んでいきました。しかし氷海のスービエ戦、なんと七英雄戦で唯一直前セーブと回復がありません。そのままおニュイさんはマナー違反だぞ!復讐などくだらない!と叫びながら七英雄スービエに挑みますが、回復していないことも祟り、初の全滅となりました。そして全滅皇帝継承へ進みます。初なのでおニュイさんは全滅すると皇帝継承を起こることも知らなかったのです。我々のように陣形集めのためにルドン送りを当然のように繰り返し、ルドン送りのSteam実績にキャッキャしている人では起こり得ない新鮮な戸惑いも味わえました。
そしてまさかの皇帝継承のトップに出てくるコッペリア!唯一仲間で生き残ったコッペリア皇帝が誕生しました。この流れが本当にロマサガ2のシステムとおニュイさんのプレイが噛み合って本当に美しかった。そのコッペリア帝は砂の遺跡で力をつけて、スービエとの問答に「復讐などくだらん!」と言っていたマハン帝に対して、今度は「英雄が聞いてあきれるわね!」と復讐を挑みます。このリベンジの流れ、あまりにもリメイクの副題を回収しすぎてる。そしてコッペリア帝は無事スービエにリベンジを果たし、最終皇帝ニュイへと受け継がれました。この熱い物語のあとに最終皇帝というのも本当に熱かったです。
この他にもおニュイさんは非常にこのロマサガの皇帝継承システムとマッチしたパーティ編成、物語を紡いでくれていました。人魚とともに消えていったかち割り帝、そのあとのまさかのハーレム帝など、その代々でのオリジナルのストーリーでした。いやマジでサイゴ族がこんなに目立つ配信多分ないっすよ?今作は片手武器強いから結構相性はいいんですが、いかんせん見た目がいかついおっさんですからね、笑 オリジナルでは固有アビリティもそこまで重要視されないですし。そもそも実は初周で人魚イベント完遂って結構難しくて、サバンナの報告を真っ先にすると、年代ジャンプしてしまう場合があって、イベント消滅するんですよね。それもちゃんと乗り越えて海に沈んでいったのは実はすごいことなんですよね。
おニュイさんはラストダンジョンに挑む際には、最終皇帝パーティを歴々の皇帝を仲間にしました。だから最後の挑むシーンでみんなが映るところなんかは本当に熱かったです。また最後七英雄戦でかち割り帝がめちゃくちゃタンクで活躍してる姿は涙なしには見られなかった。マジで不死身のかち割り帝すぎて、何度も何度も一人だけ生き残ってた姿は圧巻でした。お陰で戦闘長引いていましたが、笑 そしておニュイさんは、対策すれば勝てる!という感じで、ちゃんといろいろ試行錯誤を繰り返して、スクエア史上最強とも言われている七英雄に何度も挑み、3時間かけてついに撃破したときは見てるこっちもカタルシスやばかった。しかも最後、何度も一人だけ生き残ってたかち割り帝が亀甲羅割で物理防御を下げる代わりにタンクとして一人だけ倒れて、最後生き残った4人の連携で倒すの、5人の連携で倒すよりも下手したらエモかったぐらい物語がありました。たぶん世の中の誰のロマサガ2よりもサイゴ族が輝いた物語だったと思います。
また少しゲーム自体にも触れておくと、このラスボス戦、マジでバランスがいいんだな、と思いました。アビリティ、装備、技術のビルド、陣形、回復リソースとダメージリソースの配分、壁を張るタイミングなどを適正にすることで、レベルを上げなくてもちゃんと撃破できるというのは、RPGとしてすごいいいバランスだなと思いました。クイックタイムなんかも原作だと救済措置的なバランスブレイカーでしたが、リメイクは使わないとしんどいけど、一方的にタコ殴りできるわけではないので絶妙でしたね。フリーシナリオの性質上、結構戦闘回数のバラツキで、レベルが他のRPGに比べても一定になりづらいと思うんですが、ストーリーを進めたぐらいのレベルでちゃんとクリアできるのはすごいですよね。RPGが苦手な人だったら、難易度を下げればクリアできそうですし。たぶん。ちなみに最悪Lvを上げれば、オリジナルでも連携2回ぐらいぶち込むだけで沈められます。4000年プレイしてたらノエルとロックブーケが出てきたところで終わっちゃって情緒少なかったんですよね…その情緒をおニュイさんの配信で補給できたのも個人的にはよかったです。
また最後のEDもおニュイさんがめちゃくちゃ感動してくれていて本当によかった。特に歴々の皇帝でしっかりと物語を作り上げてきたおニュイさんだからこその、あの年表や追加EDシーンでの感動だったと思います。かち割り帝は海に沈んだだけになっており、サバンナは次代に報告したハーレム帝の手柄になったのは面白かった、笑 特に最後の玉座のシーン、歴々の皇帝パーティを組んでいたおニュイさんだからこその感動がありました。
私自身が生涯でも1,2を争うぐらい好きなゲームで、こんなに感動の物語を紡いでくれて本当にありがとうございました。ニュイ皇帝のアバロンに栄光あれ!