ストライク・ザ・ブラッド (10) 冥き神王の花嫁 (電撃文庫) (2014/03/08) 三雲岳斗 商品詳細を見る |
ストブラ最新刊の雑感です。
Amazonのランキングでも1位になっており、なかなかアニメも好調みたいで何よりですね。
ストブラはこれぞラノベ!って感じの作品ですよね。
要素として中二病的な俺TUEEEバトルに、
しっかりと設定された世界観、ちょいエロが入ったハーレム構造、と、
最近のトレンドをしっかりと押さえたテンプレ的作品といえます。
そこでベテランの三雲先生が書いているわけですから、
面白い王道ラノベになるわけです。
三雲先生はバトル設定が特にうまい印象がありますから、そこがまた魅力なのです。
僕の知っている過去2作品と比べるとだいぶ設定は大人しくなっている印象がありますが。
それもまたトレンドなんでしょうかねー。
さて、肝心の今回の内容はラブコメ成分が多めでした。
その中で完全に正妻ポジションの雪菜のターンでしたね。
なんちゃって新婚生活に、ケーキカットとどう見ても新婚さんです、ありがとうございました。
それでもまだ雪菜は古城を好きだ!という自覚が完全にないようですが、
それも周りから外堀を埋められ、特に今回は牙城くんによって加速された印象があります。
とは言っても古城のハーレムもさらに加速されているのですがw
今回登場の新キャラに加えて、ついに夏音も加わりまし、王女様もチラっと登場しました。
そうすることで嫉妬する雪菜がみられるので、素晴らしいのですがね。
ただちょっと物足りないのが、あまり9,10巻と物語のマクロの進みが遅いなぁということでしょうか。
物語の核心という意味では、雪菜と浅葱のバックグラウンドが重要になってくると思われるので、
このへんを中心にもうちょっと話を進めてもらいたかった気がします。
雪菜の過去話もちょろっと出てきましたが、もうちっと何かほしかった。
さらに前回ついに浅葱の重要性が語られたわけですが、今回はほとんど出番なく、
最後にさらっと触れられて終了してしまった浅葱さんとかが不憫すぎてもう。
順列的には第2ヒロインなはずなのに、モブ寺さん並みの扱いですよ。
まあ全く登場しなかったチョロさかさんに比べるとマシですが…。
とはいっても、今回もニヤニヤ成分は十分で、楽しめました。
あんまり難しいことを考えず、楽しむにはもってこいの作品でもあります。