ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 8(上) ウェイバーは自分の起源をどうするのか。

ラストエピソード上巻!

ロード・エルメロイⅡ世の生き様

個人的にこの作品の好きなところは、ロード・エルメロイⅡ世の生き様ですよね。
才能のない中で、この世界をどう生きるのか、ということがひとつのテーマになっていますよね。
その中で、葛藤がありつつも自分より才能のある弟子を育てていく姿がとても良くて。
個人的にそのへんはひとつの人生のテーマなので、非常に没入度が高いです。


それを含めて登場人物たちが自分の能力とそれに対してどう折り合いをつけて生きてくか、
というのが良く描かれている作品で、大変私の好みなのですよね。
私が好きな作品の特徴にある、出てくる人がだいたい好きな作品の部類です。

ウェイバー・ベルベットは自分の起源をどうするのか。

そして物語はついにラストエピソードで、最後の引きはまさに相応しいものでしたね。
エピソード7のアーサー王のところが伏線になっている構造をしていて、
すべてはここに持ってくるためだったか!とうなりましたね。
彼はもう一度イスカンダルに会うことに執着を抱いているため、
そのことに対してウェイバー・ベルベットはどうするのか。
その選択がラストエピソードで見られるということでとても楽しみです。


個人的には、イスカンダルの願いは彼の生き様を語り継ぐこと、であり、
今を捨ててまでイスカンダルに会う、という選択は取らないことをきれいにまとめてくれることを願っていますが果たして。
願わくば、りゅうおうのおしごと! 9巻で、ほんとうの意味で両親の死を乗り越えた天ちゃんのように、
イスカンダルの存在を乗り越えた上で生きていけるようになってほしいですね。
あるいはちょこっとだけ、イスカンダルから言葉をもらう姿が見れたらいいかなぁ。