【ウィブレ】「間違ったことを正しくすればいい」
最近電子書籍でウィブレを買い直して読みなおしています。
私が中学生のころから読み始めてはや十数年…
先生はとりあえず生きていて執筆も止めていないみたいなので、まだまだ平気です(震え声)
しかしウィブレって文脈的というか、構造的にも素晴らしいと最近思っているのですよ。
マンガ・ラノベ限定ですが、量だけならまま読んでいる今であってそう思えるのです。
まあふんだんに思い出補正、信者補正入っていると思いますが、笑
で、ウィブレの構造的に良い所って、「こどもたち」と「大人たち」がそれぞれの立場できちんと描かれていることなのかなぁと。
けっこうウィブレのエピソード5までは、主人公たちがメタ的、マクロ的には間違ったような選択をしています。
いまエピソード4を読みなおしているのですが、この物語も典型的なものですよね。
5%の確率で1000万人の命を天秤にかけることは大人たちには許されないことです。
しかしエドや錬たちだから選ぶことができ、描かれた物語なのかなと。
そういった、「こどもたち」だから許される、行動の浅はかさ、あるいは彼らだから許される選択を描いているところがよいところなのかなぁと。
逆に大人の立場でそれやったら単なるバカじゃないか、と言われることを「こどもたち」だからやることができる。
そういうのを丁寧に描いている印象があります。
そしてそのへんのコンセプトにあるのは、「人間は間違ったことを正しくしてしまうことができる」ということなのかなと。
間違ったことをしても、なんとかして取り戻そう、正しくしてやろう、といったことがある。
そういったことに意識をおいて物語を描いているのかなぁと思うととても見事な構造じゃないか!と思うわけです。
逆にエピソード6ではとても「大人たち」のお話になって、これがまた政治的な思惑がものすごく絡んできて面白いんですよねー。
今度は「大人たち」の葛藤が丁寧に描かれているのです。
そういった意味でヘイズというのは中間の、ある意味キーマンでもあるのかもしれませんね。
ということで、新刊が全く出ていないのに、このラノに乗る作品はこれだけだと思うので、みなさまも一つどうぞ、笑
ただし全然ライトではないし、あるいは設定が魔法科のパクリ?!と思うけれど、(※魔法科のほうが後発です)、
その実全然違うのでお楽しみください。
壮大なセカイ系の物語が好きな人にはとても面白いと思います。
エロゲクラスタもいいのではないでしょうか。