冴えない彼女の育てかた (7) そして伝説へ。
冴えない彼女の育てかた (7) (ファンタジア文庫) (2014/12/20) 丸戸 史明 商品詳細を見る |
例のごとくネタバレ全開です。
7巻は恵との関係修復および詩羽・えりりとの決別がハイライトですよねー。
特にえりりがクリエーターとして生きる道を選んだことにおおおう!と唸りましたよ。
作中で詩羽がふれていましたが、
えりりがあのままただの女の子として倫也の横にいても、
お互いがどこかぎくしゃくしたものになってしまうと思うんですよね。
「本当にやりたいこと」をやれるのが人間たるものですもの。
僕は恋愛ってお互いに依存するものじゃなくて、+αの関係になってほしい人間なので、
この展開がすげー好きなんですよね。
そいや、さくら荘でも空太とましろは最後別れた理由ってこういうことでしたよね。
その続きが見られるのかと思うと胸アツ。
まーそして最後の新幹線のシーンですよ。
6.5章で恵とえりりのやり取りですごくジーンと来ていたわけですよ。
倫也だけじゃなくて、えりりにとって恵って初めての親友なわけじゃないですか。
その彼女とも決別をしてまでクリエーターとして生きる道を選んだわけすよ。
そこからのあのシーン。
あの挿絵には大爆笑させていただきました。
最後まで残念さを保つえりりは素晴らしいと思います、笑
そして勝負に打って出た詩羽先輩ですよ。
作者さまが何やら苦労してそうですが、次の巻でも活躍してくれることを期待しています。
あとのハイライトとしてメインヒロインである恵の心情はいかに?ですかね。
どうとでも転べるような描写をしておきながら、実は心情の変化として進んでいるのではないか、というところがね。
特に今回はコロコロ変えていた髪型に関してかなり意識的にやっていたことが明確に言及されていましたし。
黒ロングは詩羽先輩を完全に意識していたことが明らかにされています。
最後の執念深いのくだりは爆笑しましたが。
つーことで7巻の描写を追ってみますと、
・予鈴よりほんの一分前に登校し、終業後一分以内に下校する
(素晴らしき定時の守り方ですね、みんな見習おう)
・ファミレスに一人で何をするわけでもなく佇む
・打ち合わせのメールをおくったら、いつも通り淡々と、ずっと30分間みていた
・教室の前でえりりと話していた時にフラットを保てなかった
・打ち合わせに、帰り支度が3秒ほど遅れた
・(放送室でのやり取りは省略、纏まっているので読みましょう)
・倫也の謝罪に対して、涙をこらえきれなかった
・サークル活動が今までの友達と遊んでいたときよりも楽しかった.
・(崩壊シーンは省略、よめ、だれだあれはかわいすぎる)
・ショートボブに戻す
・6.5章では涙を流す
・ショートボブに戻した意図として、『ロングにしていると、なんとなく自分が執念深くて嫌な女になったような気がしちゃったから、いろんな意味で初心に戻らなくちゃとかそういうことを考えたりしていないから安心していいよ』と語る
・眼鏡がないことに納得していない?
・えりりをやっぱり特別視している倫也について思うところがある?
と、努めて客観的に書き出してみましたが、
倫也に対して結局どうなのよ?というところがやっぱりわからん、笑
前半部は確実に不機嫌で、ものすごい倫也のこと意識してて、
でも放送室のシーンでは恋愛感情は否定して、
けれど倫也の自宅に上がり込んでいるのは完全に彼氏彼女のソレだったわけで…
僕は恵推しなのですごいモキモキ、じゃなくてヤキモキしますねー。
まあそれがこの物語のキモでもあると思うのですが。
6巻あたりのあとがき曰く、まだそういったことは決まっていないとのことでしたし。
さてはて、そんな感じで決別し、いったんリセットして、でも2週目に入ったこれからどうなるのでしょうか。
ほんと展開が全く読めなくて、でも面白いことは間違いなくてちょーたのしみです。
恵とクラスが分かれて、えりりと一緒になったこととか、出海ちゃん入学とか、出番のなかったみちるとか、
WA2に則ると、今までが、i.c.で次がc.c.、ってことはcodaまであるって期待していいんですかね?
ドロドロなんですかね?とか。
妄想は尽きませんぜ。