やさしいセカイのつくりかた (5) 憧れの恋

やさしいセカイのつくりかた (5) (電撃コミックス)やさしいセカイのつくりかた (5) (電撃コミックス)
(2014/06/27)
竹葉久美子

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はい、というわけで我慢出来ずに紙媒体で買ってしまいました。

しかしそれだけの価値があったと言っていい5巻でした。

ハイライトは最初の葵とハルカのシーンですよね。

葵が「そのままの自分」に対して子供のころからずっとずっと周りに嘘をつき続けてきたことを、

すごくあっさりと受け入れて上げられるハルカ。

しかもそこの嘘についてもしょうがないじゃん、と優しく肯定してあげるところ。

その後に自分の嫉妬も素直に認めること(自覚)が出来ていること。

とっても真っすぐ生きてきて素敵な子ですよねー。

基本勉強出来ないキャラなんですけれども、しっかりと人間関係の本質の部分は捉えているというかね。

この巻で、あーそうか、ハルカも「太陽の子」系統なんだなーと思いました。

俺ガイルでいうガハマさんみたいなポジションで、葵みたいにすごい悩める子というか、

ダーク系の入った人には抜群に相性がいいですよね。

しかしハルカに対して世界は優しくも優しくないようです。

ハルカも自覚していますが、結局のところ、朝永先生と同じ視点で物を見ることができない。

あるいはゆりね先生みたいにそれを抱擁できるほどの力がない。

すると朝永先生としては、5巻のラストである様に、

やはりハルカは違うのかなーという感じがします。

朝永先生と葵が似ているので、ハルカとも相性が合うように思われますが、

ハルカのキャラに救われるところである葵が悩んできたことに対しては、

朝永先生はすでに小和田先生に助けられてクリアしてしまっているのですよね。

そして現在の朝永先生の悩みに対して、高校生であるハルカはあまりにも無力で、

朝永先生を救える位置ではないんですよね。

もうちょっといろいろなしがらみのある大人の世界の話なので…

ハルカの恋も、1巻で救われたことによる、憧れの恋、というとこになるのでしょうね。

初めて男の人に救われて、かっこいいと思って好きになってしまう。

このへんは小和田先生が、遠子に言っていることと同じだと思うのですが…

まあ朝永先生は歳近いですけれども…

4巻の感想でも書きましたが、

世界があまりにも違う人同士であると続けていくには相当な困難が伴うことが予測されます。

高校生活では見えない、現実的な部分がたくさんありますからね。

この物語のハルカはそこをクリアできるような構造をとっていないので、

憧れの恋、で終わってしまうのであると思います。

それは現時点では優しくないですが、将来としてはとても優しいことなのかなー

と無理やりタイトルに絡めた解釈をしてみる次第であります。

と、ハルカがあこがれの恋で終わるENDを予測していますが、実際どうなるのでしょうねー。

ゆりね先生の問題も曖昧なままですし、葵が将来どうするのか、というところもまだです。

最終6巻がどうなるのか、今からクソ楽しみでございます。