やさしいセカイのつくりかた (4) ゆりね先生フラグが折れました…
やさしいセカイのつくりかた (4) (電撃コミックス) (2013/08/27) 竹葉久美子 商品詳細を見る |
電子書籍で4巻まで一気買いして、どっぷりハマりました。
5巻をはよ電子書籍でだしてくれええ!
スペースの関係と繰り返し読みそうなことを考えると、電子書籍のほうが良いのですよねー。
さてそのように世間では5巻が最新刊の中、4巻の感想です。
ああもうゆりね先生が好きすぎてやばいです。
包容力があって、頭の良い女性とかドストライクです。
そんなゆりね先生のフラグが折れてしまったことがショックでなりません。
物語的にもゆりね先生はアリだったはずなんだ…!
この「やさしいセカイのつくりかた」というのは、
一般の人の世界からははみだしてしまっている朝永先生が
一般の世界にちょっと寄り道をしている物語です。
なのでテーマとして一般人と世界のはみ出物がどう触れ合うか、ということがあると思うのですよね。
そしてパートナーとなるとしたら、
同じステージにたっているか、もしくは朝永先生の中学校の時の小野田先生のような理解してくれる人じゃないとうまくいかないと思うわけですよ。
朝永先生ぐらいぶっ飛んだ世界にいると、もうその思考だとか行動が一般の人じゃ理解できなくて、
それこそ葵の母親のような反応に普通なのかな、って思うのですよ。
そういった視点から行くと、はみ出物の朝永先生とくっつくとしたら、
包容力のあるゆりね先生か、同じはみ出ものの葵ちゃんですよね。
ゆりね先生は、住む世界自体は違うのだけれど、非常に包容力のある女性で、
4巻での発言のように周りも見えている大人なので、「今」を捨てて朝永先生に付いていく!というぐらい、
朝永先生のことが好きなのであれば、うまく行くと思っていたのですよ。
はみ出し者でもお付き合いできる、という稀有な人材なわけです。
ただゆりね先生は、その周りが見えている大人故に「今」を捨てる選択はできなかったんですよねーああー。
もうちょっと朝永先生との間に何かあれば変ったのかもしれませんが、そこまでするほどのことが築けなかったのでしょう。
それもまた大人故なのかもしれません。
また追いかけた先にどういうことが待ちうけているか、ということもわかっていたかなと個人的には思っています。
思わせてくれ、笑
でー、そうするとハルカって非常に厳しい立場なのかなぁーと。
ハルカとゆりね先生は立場的には似ていて、朝永先生とは本来住む世界が違う立場です。
ハルカは追いかけなきゃいけない、ということは3巻のプラネタリウムで自覚していましたが、
たぶんその先が見えてないのですよねー。
今は学校空間という閉鎖空間の中で、そのギャップが見えていないから、恋しているのだと思うのですが…
仮に追いかけたとしても、
朝永先生が元の世界に戻ったらあまりにも住む世界が違いすぎて、
そのギャップですれ違いが絶対起きちゃうだろうなぁと思わなくはいられないのです。
そこでお互いが幸せになれるのかな?と僕の考え方的には思っちゃうわけです。
だからそうなると物語の収束点としては、ハルカは報われずに、
レオンが朝永先生を戻すとともに葵も一緒に連れていく、
とかそうい展開になるのかなーとか思っているのですが、どうなのでしょう、5巻?
少なくともこのまま何もなくハルカと朝永先生がくっつく、というのは、
葵のいう「世界をはみだしてしまった」朝永先生の物語としては納得できないですからねー。
その意味では葵ちゃんが世界のはみ出し者である、と知った4巻のラストから展開が、
朝永とその後でもうまくやっていけるかどうか、というのが試金石になっているのかな?
おお、余計に5巻が読みたくなった。
と、そういう風に、この物語は朝永先生みたいに大きくはみ出していなくても、学校という閉鎖空間を飛び出したあとの
住んでいる世界が違うもの同士がくっついたり、
友達として続いていくかっていうことがうまくいくのか、
というわりと実生活に関わったテーマでもあると思っているので、
どういう展開になるのか、非常に目が離せません。
いや、サラリーマンになると人間関係がうまくいく上でわりと切実なテーマではないかと本気で思っているので…
ステージの異なる人間=価値観がかなり異なる人間とうまくやっていけるのかところで…
つまりゆりね先生みたいな女性がどっかにいないっすかね?というお話ですね!(めちゃくちゃな締め)