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かぐや様は告らせたい 3巻 満を持しての裏主人公・石上デビュー

かぐや様は告らせたい

そう、今最も熱いラブコメ
それは「かぐや様は告らせたい」と断言していいだろう。

ギャグマンガとしての秀逸さ

かぐや様は告らせたい、の特徴といえば、頭脳戦による流れで笑わしてくるギャグセンス、表情豊かなキャラクタ達、そしてかぐや様のお可愛さですよね。
ぐらんぶる」もそうですけれど、キャラクタの表情を大胆なコマ割りでどーんだYO☆!と魅せるのがとてもうまいよなぁと思います。
石上の顔芸とか卑怯すぎるし、やっぱりかぐや様の照れる顔はお可愛いのです。

裏主人公石上

そして今回は、裏主人公(書いてあった、笑)である会計・石上のデビュー巻でもありました。
表紙は早坂ちゃんだけれど、実質石上巻といっていいでしょう、笑
先週のYJでも大活躍でしたよね。(↓ヤマカムさんが紹介しております)
yamakamu.net


いやあもう彼の間の悪さとどこまでも正直なところがとてもいいですよね。
部活の回とかもくっそ面白かった。
彼は本当にかぐや様にいつか刺されるのではないかと心配してしまいます。


そしてメインキャラの女の子を出し尽くした今、4巻の表紙は石上に決まりだろう!(売れるのだろうか)

ぐらんぶる ちーちゃんいいよね、ちーちゃん

ぐらんぶる(6) (アフタヌーンKC)

ぐらんぶる(6) (アフタヌーンKC)

good!アフタヌーン 2016年11号 [2016年10月7日発売] [雑誌]

good!アフタヌーン 2016年11号 [2016年10月7日発売] [雑誌]

いやー、ぐらんぶる、ちょー面白いっす。
今日は思わずぐらんぶる読みたさにgood!アフタヌーン買ってしまいました。
いやあ今は雑誌を電子書籍で気軽にポチれちゃうので、嵩張らないし、良い時代です。
ギャグ漫画としてテンポがとても秀逸に思います。
コマ割りとあのキュって手のひらを返すテンポがいいんだろうなぁ。
伊織とかのキャラもいい感じですよね。
愛すべきバカ!って感じで。


あとヒロインのちーちゃん、好き、笑
チョロいんな感じが良いです。
伊織にベクトルが向いているのかはわからないですが、その心が自覚したときが見てみたいですねー。
割りと伊織は天然ジゴロキャラですよね。
バカなのに救済ポイント抑えてくるから、そのギャップがまた良い味を出している感じです。
ちーちゃんの救済ポイントはよくわからんけれど…


バカデスの作者様が原作者みたいなのですが、僕バカデス読んだことないんですよねぇ。
次のBookWalkerのセールで買ってみようかしら…


最新号ではまさかの義妹というお話があり、来月号もとても楽しみですね。

Re:ゼロから始める異世界生活9  言うは易く行うは難し

Re:ゼロから始める異世界生活

アニメお疲れ様でした。
といいつつアニメ録ってあるけど見ていないのですが…
記事書いてて、アニメ見ていないのにこの記事書くのはとてもとても失礼以外の何物でもないのだけれど、時期逃していしまうとアレだから許してくださいいいい!
ちゃんと時間とって見ます!

この記事の結論としては、言うは易く行うは難し、です。
実際にやり遂げた方々に敬服するばかりです。

出版社の本気-クセのある作品の売り方

今回の一連のアニメの2クールを駆使した3章までのアニメかと、この9巻を出すタイミングを含めて、出版社が本気でやるというのはどういうことか、というのを見せてくれた感じがありますね。
リゼロの作品としての熱量はもう疑いもないもので、Web版からの読者の方含めて、「ゼロから」で完全に虜になってしまったはずですよね。
一方で主人公のスバルはとてもクセのあるキャラクタで、取り立てて商業化においてこの三章までたどり着くことができるかどうか、ということがこの作品の最大の問題点であったことも、作者の猫さん含めて全員が共有していた問題であったと思います。
人気がでないと例え出版社大賞を取った作品でも打ち切りですからね。
例えば〇ングラとかリ〇グラとかリン〇ラとかリング〇とか(以下出版社への恨みつらみになるので略)
ど素人の私はこの作品の商業化なんか無理じゃね、という思いでした。
それを成し遂げた作者様、出版社、アニメ関係者様あるいは3章前から面白い、アニメ化いける!といっていた物語三昧のペトロニウスさんの審美眼にただただ敬服し、各人にジャンピング土下座する次第であります。
【TVアニメ化決定】「Re:ゼロから始める異世界生活」特報 − おめでとうございます!! - 物語三昧〜できればより深く物語を楽しむために


アニメを一気に三章までやってしまうという戦略、作品の熱量と作品への信頼感

Q:アニメでユーザを三章までたどり着かせるにはどうすればいいか。
A:三章まで一気に2クールでやんぞ!


という、文字で書けば非常に簡単なことを成し遂げるのってほんとめちゃくちゃ大変なことだと思うんですよ。
俺が意思決定者だったらそんなリスキーなこと、なかなかGOなんか出せないと思うんですよ。
作家のデビュー作の作品を2クールでアニメ化ですよ?
いくらWebである程度PVが見込めている作品で、書籍も売れているからといって、アニメ化で成功するかはまた別問題ですし。
なので企画にかかわった人全員が、リゼロという作品の熱量を信じて、絶対成功させてやろう!!!という気概を持って成し遂げたことだと思います。
いや気概、なんて言葉を使うと非常にチープな感じになってしまうのですが、それ以外に表現が思いつきません。
関係者一同をその気にさせたリゼロという作品の熱量と、実際に様々な制約のある中で成し遂げたスタッフさんたちがただただすごいです。


具体的なアクションでは、アニメは見ていないので、魅せ方自体は触れませんし、見ててもわからんと思うのですが、三章までいかに辿り着かせるか、ということを元にくっそ頭をひねったはずです。
あの量を24話?に圧縮して面白くするのってクッソ難しい以外の何物でもないはずです。
現にリング〇は書籍ですら圧縮に失敗してWeb版の良さが完全に死んで、信者の私ですら???っていう感じでしたからね…


あるいは担当者の方は、専用アカウントを作って、書籍化のときからめちゃくちゃ宣伝に力を入れていました。
Web版である程度中身が保障されていれば、あとはどう売るか、という部分がキモであり、編集・出版の存在意義でもあることを十全にまっとうしている形でした。
大日本サムライガール」でアイドルの売り方の要素として、事務所のごり押しというのは最も大事な要素の一つだ!ということを言っていたことを体現していました。
(すみません、正確な発言は思い出せないし、調べるのがめんどいので許してね!)

大日本サムライガール 9 (星海社FICTIONS)

大日本サムライガール 9 (星海社FICTIONS)

ユーザにトラウマを植え付ける

そう、3章の断章というなのトラウマを。
初めて読んだ時の動揺はすさまじかったですからね。


特に風当たりがなんか強そうなこの昨今、どこでこの断章が来るのか、と待っていましたが、そうか、アニメの終わったタイミングか、と。
これに関してはドS30禁作家の丸戸先生のお言葉をお借りします。

『気づいた頃には抜けられなくなっているはずよ……霞詩子の、魔力から』

『つまらないから粗が目に付く。望まない物語に拒絶反応が出る。
けれど面白ければ、それは麻薬のように、人の心を侵していく……
なくては生きていけなくなる』

『ユーザーに、一生消えないトラウマを植え付けてやるわ……』

P.202/217 冴えない彼女の育てかた(10)/丸戸史明 著

もうこれですよね。
スバルの性格がうざかろうが、物語のテンポが悪かろうが、あるいはヒロインを退場させようが、もう虜にしてしまえば、作品の勝ちだ!というところです。
何よりすごいなーと思うのは、言うは易く行うは難し、で、商業でしっかりコントロールしきったことですよね。
締め切りなど様々な制約があるなかで、しっかりと出すタイミングを戦略的に見計らって、アニメでユーザを虜にして、そのあと満を持してこの9巻を出し、ユーザにトラウマを植え付ける、という流れを。
真の意味での拒絶反応が出たかどうかは、このあとの10巻の売上と円盤の売れ行き次第(円盤が売れるというのは、円盤を買いたくなるアニメかどうか、という要素も絡んでくるのでちょっと別なんですが)なんですが。
またちゃんとやってんなー、っていうのがしっかりと10巻を2か月連続で刊行することですよね。
こうすることによってユーザを離さない、という基本中の基本でありながら、制約の中でそれをしっかりと行っているということに感服いたします。
ある種、Web版という土台があるからなせる技でもあるかなと思いますが。


できれば熱量のあるWeb小説を売っっていくためにはこうしたらいいんだ!というテンプレート・成功例になってほしいなぁという思いです。
(拳を握ってO社方面を見ながら)
もちろん制約上厳しいことも多々あると思いますが、リゼロが成功したんだから、いける!、少しでもこの形に近づけたら、ということろですよね。

㋂のライオン 12巻雑感

いいですよねぇ、㋂のライオン。
将棋を題材にすると、人の生き様、アイデンティティがうまく書かれることが多い気がします。
りゅうおうのおしごと!とかもそういう感じがします。
このへんってほかのプロを描くものではそこまで感じることがない気もするので何なんでしょうね。
どこまでも本質的には個人競技である、というのが大きいのでしょうか。


12巻については、いままでなかなか修羅場続きでしたが、今回は飯テロとギャグが多めの、ほんわり回でしたね。
零くんのあかりさんお見合い計画はどこにいくのか。
今回もフラグを建築したようですし、島田八段には頑張っていただきたいというのが読者の総意なんじゃないですかね!
ただ棋士二人を迎え入れるとなると、川本家が大変すぎるのでそれはちょっときついかな!

りゅうおうのおしごと!3巻 山刀伐八段と岡崎慎司

ラノベの書評なのに何言っているんだ、コイツ、というタイトルですが、白鳥先生はFC岐阜のサポーターでもあるサッカー好きなので何も問題ありません。
ええ、例えレスターが優勝したころから、このネタをずっと書こうと思って今日までまとまらなかったとしても!
時事ネタ絡めた時に時期外すほど寒いことはないよね!
テーマは、プロで生き残っていくためには、というところになります。

「才能がない」という共通点

二人の共通点は、ずばり「才能がない」と周囲から思われていたし、自覚していたということでしょう。
山刀伐八段は、生石玉将からはっきり言われていますし、岡崎選手は、プロ入団当時FWで8人中8番目の序列でした。
しかし二人はプロに入ってから、猛烈な努力をし続けることで今の地位まで上り詰めています。


今年では岡崎選手は世界四大リーグのひとつであるプレミアリーグの優勝チームのスタメンまで上り詰めました。
日本代表でも通算得点で歴代3位に入っています。
プロとしては既に十分すぎる結果を残していますよね。
これってめちゃくちゃすごいことですよね。


作中において山刀伐八段もタイトルこそありませんが、10人しかいることの出来ないA級リーグ、また名人の研究パートナーまで行っています。
これもプロで十分結果を出していますし、生き残っています。

貪欲に吸収し続ける姿勢

二人が成功を収めている理由こそが、普通の才能がなかったから、とも言えるのではないのでしょうか。
才能がないゆえに、余計なプライドがない。
ゆえに貪欲に吸収し続ける、努力し続ける才能が有るのだと。

「山刀伐は研究パートナーとして日常的に名人の才能に触れている。なのに奴の心は腐るどころかますます強くなっている。あいつには他人の才能を素直に認めて、その強さを自分に取り入れるという度量の広さがある。…」
りゅうおうのおしごと!3巻 P112/193より

と、山刀伐八段は生石玉将から評されています。
彼は才能がないからこそ、貪欲に成長し続けることができたはずです。


また岡崎選手の鈍足バンザイの中で、エスパルス時代にコーチを務めた杉本 龍勇氏の「岡崎の成長過程に対する考察」では努力の才人として4つの要素をあげています。

①課題意識
②取り組む姿勢
③貪欲な目標設定
④体の強さ
この④つの項目は今も感心することであり、成長の理由だけにとどまらず、人としての魅力でもある。彼を一言で称すると「努力の才人」である。この4つの項目に関しては、誰もが参考になる部分である。
鈍足バンザイ! 32%より


このへんって、普通のプロになる才能がある人には逆になかなか出来ないことなのかなと思います。
中途半端、あるいはある程度のカテゴリまで通用する才能がある人は、上記のことを意識しなくても、ある程度通用しちゃうんです。
しかし上のカテゴリでは通用するほどに成長することはできないで、現状維持程度に留まってしまうのかなと。
あるいは余計なプライドが邪魔をして、岡崎選手のように正しい課題意識であったり目標設定ができないのです。

折れない心

岡崎選手については、記述が見つかりませんでしたので、共通点というわけではないかもしれませんが、もう一つ貪欲に努力し続けることで必須なこととして、「折れない心」があることではないかと思います。

悔しいんだな、と俺は思った。そしてこの悔しさこそが、この人の強さなんだろうなと感じていた。
同じプロ棋士たちから『才能がない』と見下され続けた日々を、この人は力に変えてきた。表面上は穏やかに振舞っていても、見下されて傷つかないものなどプロの世界にはいない。『勝ちたい』という気持ちは一日も途絶えることなく、だからこそこの人は、誰よりも強烈な努力を続けられられたんだろう。ただの努力じゃない。強烈な努力を。
りゅうおうのおしごと!3巻 電子版66%より

これは山刀伐八段が1000時間掛けてやった研究成果を、100時間足らずの研究によって主人公の八一が破ったときの八一の感想です。
しかし山刀伐八段はこれでも下を向かずに、むしろ気持ちにおごりがあったとしてまた前を向くことを決意しています。
逆に才能がある人が、それよりも巨大な才能にぶち当たったら、心がポキリと折れてしまうのではないでしょうか。

プロで生きていくための大切な素質

この二人から思うのですが、プロで生きていく、生き残っていくための素質というのは、最低限のプロになれる才能さえあれば、あとは正しい努力をし続けることができるか、ということなのではないかと思います。
具体的な正しい努力というのは先程あげた鈍足バンザイのところに書いてあるあたりなので、ご参照ください。
この二人の場合は、才能がなかったからこそ、逆に正しい努力をし続けることができているんだと私は思います。
中途半端に才能がある人達というのは、どうしてもこの正しい努力とういうことがなかなかできない。
最初は岡崎選手より才能があった、実力があった人は多くいたはずですが、彼は日本では既にトップの選手となっています。


そして才能がある選手がさらに正しい努力をできてしまったときに、そりゃもう化物みたいな人が生まれるんでしょう。
なのでプロとして伸びる人を見つけるときは、この「正しい努力をし続ける」ことのできることが何よりも重要なのではないでしょうか。

少年ラケット5 「チェスをしながら100m走するようなものである」

少年ラケット 5 (少年チャンピオン・コミックス)

少年ラケット 5 (少年チャンピオン・コミックス)

ハンドソウかよ!
と、突っ込まずにはいられない少年ラケット5巻です。
私自身が卓球がわりと好きすぎるので、そういうところが気になったります。
いや、ハンドソウなんて使っている人、ほとんど見たことないですからね!
現在廃盤なので特注で手に入れようと思うと、ウン万円するとかなんとか。
たぶんそこそこいいラケットの2,3倍ぐらいでしょうか…
でも伝え聞くところによると世の中には物好きが一定数いるようですね。

「チェスをしながら100m走するようなものである」

私は卓球の魅力と言ったら、「読み合い」であると答えます。
その「読み合い」の魅力が5巻に詰まっていました。
主人公の伊智朗の試合で、1-7から9-9という推移していった場面はまさに読み合いの真骨頂です。

  • 伊智朗がフォアサイドにカーブドライブがやってきたから、次はセオリー通りバックだろうとビリーは読みますが伊智朗は読みを外して再びカーブドライブして2-7。
  • ビリーがカーブドライブを予測しているだろうと伊智朗はストレートで3-7。
  • ビリーは相手が長いのを待っていると予測して短く返すストップで3-8。
  • 伊智朗はビリーが得点したストップを再びやってくるとと見せかけて長いをくるだろうというのを正確にの予測してネットインで4-8
  • ビリーは回転(たぶん下)を掛けて相手のミスを誘おうと思うが、伊智朗は回転の変化に強い粒高を使って、うまくかえして5-8
  • ビリーが無難にとって5-9
  • ここからビリーが焦って凡ミスで7-9
  • カーブドライブがチラつくビリーの予測を外して、伊智朗がストップで8-9
  • そしてビリーが初めて使うカーブドライブを予測していて、ストレートにぶちぬいて9-9


と、箇条書きにするとこんな感じになります。
伊智朗が「カーブドライブ」というひとつの武器を使うだけで、それだけビリーの予測を外すこと、焦りを誘うことができて1-7からの同点劇を見事に描いています。
一球一球の狙いがきちんと描かれていますし、その読み合いを魅せながらも、簡単に描く部分と大事な場面で大胆にコマを使って魅せてくるテンポの両立が本当に素晴らしいですね。
最後のカーブドライブを読んでいて、見開きを使ってストレートに打つ場面の描写にはしびれました。


読み合いに重きを置き過ぎると、地味な絵になってしまい、マンガの魅力が欠ける。
かといって、そこを描かなければスポーツとしての卓球の魅力が伝えられない。
名作「ピンポン」はどちらかと言うとヒューマンドラマと卓球の爽快感を表現した感じですよね。
というところで、「スポーツとしての卓球の魅力とマンガそのものの面白さ」を卓球への愛とマンガの技量によって非常にうまく表現している作品であると思います。


ちょっと趣旨は違うと思いますがこういった「読み合い」「どういう思考によってスポーツを行っている」か、ということに関して、すでにテニスでは「ベイビーステップ」という名作がありますので、卓球マンガにおける「ベイビーステップ」のようなマンガになってほしいなぁとこれからも期待します!

ベイビーステップ(40) (講談社コミックス)

ベイビーステップ(40) (講談社コミックス)

いずれ進んでくれば、ベイビーステップと少年ラケットの魅力を比較してみたいですね。

恋と嘘(4) もう元には戻らない

恋と嘘(4) (講談社コミックス)

恋と嘘(4) (講談社コミックス)

恋と嘘、4巻の雑感になります。
個人的には非常に面白くなってきました。

キュンキュンする高崎さんの想い

「好き」って何?っていう問いかけに対する、高崎さんのネジに対する想い、すごく、すごくよかったですよね。
あの子供のころの何の打算もなく、ただただ好き!って感じにキュンキュンしちゃいます。
…当方27歳の独身ですが。
いや、だからこそなのかもしれませんね。
現実としてこの年齡になって結婚とかまで考えてしまうと、あーゆー恋ってのはもうできないんだろうなぁとしみじみ思いますもの。
…こんなことをマジで書いちゃうのと、内容そのものがメンタルへのダメージが大きいですね!

もう元には戻らない

やはりこの物語の見どころといったら、「政府通知」によって生まれてしまった三角関係の終着点でしょうか。
この巻では、最初のメールで高崎さんと表示された謎がほんの少し明らかになってきました。
しかしそこで生じるのが、矢嶋からの問いかけである、「もしも政府通知が間違いだったとしたらどうなんだ?」というところでしょう。


この巻でも高崎さんは何度も何度も封印しようとしたネジへの思いが溢れ出ています。
一方で巻を重ねるごとに、ネジと莉々奈との仲も深まっていきます。
天然ジゴロのネジと世間知らずのお嬢様の莉々奈の相性はバツグンで、惚れるな、ってほうが無理な感じですからね。


そうした時に政府通知が間違いだったとしても、もう元の関係には戻れません。
今までは政府通知によって、ネジと莉々奈が結婚する未来は政府が決めたことだから仕方がない、という免罪符が生まれていました。
また政府通知に逆らう、ということは非常に社会的にリスクがあることも仁坂によって指摘されています。
そのため高崎さんが引き、ネジと莉々奈が結婚することが、三者ともにしこりが残りつつも免罪符がある状態であるため、一番収まりがいい形だったはずです。


しかし返って政府通知が間違いだった、という場合のほうが非常がお互いの心情的に辛いものになります。
間違いだった場合、莉々奈は引こうとするでしょうが、高崎さんもネジも莉々奈のことは好きになってしまっています。
そうすると高崎さんとネジが結婚したということになっても必ず莉々奈のことがしこりとして残ってしまう構造になるからです。
既に関係が出来上がってしまったあとに、政府通知が間違いだったから仕方のない、ということを免罪符にできる状態には三者の性格からはならないはずです。


そのためこの元には戻らない関係性の中で、この三角関係がどう着地するのか、というところがこの物語の大きな見どころでしょう。
この政府通知が間違いの可能性がある、というのが非常に拗れるかつ物語を面白くするポイントですね。

仁坂、高崎さん、そして「嘘」とは

この巻ではあまりありませんでしたが、仁坂と高崎さんにはいくつか謎が残っています

  • 高崎さんと仁坂の親しそうな関係
  • 仁坂がネジとキスしようとしたこと(高崎さん関係なのか)
  • 過去に政府通知の講習を受けたことがあるような回想がある、が両親は政府通知が早くこないかなといっていること(ただしちょっと疑っている節はある))
  • 仁坂はネジに隠し事をしている(上記のどれか?)
  • 高崎さんの家にも政府通知の役人が行っている

以上のことから、既に仁坂には政府通知が来ていて、その相手が高崎さんである、というところが示唆されているような気もします。
あまりにも露骨な感じもしてミスリードの気もしますが。
また作品名である、恋と嘘、の嘘の部分は未だに何を指しているのかが明確にわかっていません。
嘘の対である、真実のところというのは、高崎さんのネジに対する気持ちを表わしているとは思うのですが。
なので嘘の部分というのは、その二人が政府通知の同士であることを偽っている、ということになるのかなぁと。


まあ一番収まりいいのは、ネジと仁坂の組み合わせでしょうかね!